日本の水道水に広がる“PFAS汚染”「NHKスペシャル」が研究の最前線に迫る!!
12月1日にNHK総合で放送する「NHKスペシャル」(午後9:00)では、現代社会の闇や謎に迫るシリーズ「調査報道 新世紀」の第8弾として「調査報道 新世紀 File8 追跡“PFAS汚染”」を放送する。 PFASとは、焦げ付かないフライパンや防水服など身近な日用品などにもかつて幅広く利用されてきた有機フッ素化合物。しかし、一部のPFASについては人体に有害だとして国際条約で製造や使用が禁じられ、日本でも対策が進められてきた。
ところが現在、国が暫定的に定めた目標値を超えるPFASが全国各地の水道水から検出されている。世界で最も安全とされてきた日本の水道水。なぜここまで汚染が広がってしまったのか。自分の住む地域の水道水の安全性や健康へのリスクが不透明であるがゆえに、周辺の住民たちに不安が広がっている。 PFASの汚染源について、国は「9割以上、不明」とするなど、実態はよく分かっていない。一方、専門家・住民たちの間では、汚染源と疑われる施設周辺で調査を行うなど独自に汚染源を探ろうという動きが進んでいる。
番組では住民たちの調査への同行取材や、海外のPFAS汚染の実態も取材。世界で最も深刻なPFAS汚染が起きたとされるイタリアでは今年、大規模な疫学調査の結果が公表され、長期間高濃度にさらされた地域(レッドゾーン)の死亡数が想定より8%以上多いことなど、新たな実態が分かってきた。今回、NHKが開発した全論文調査なども駆使し、いまだ詳細な実態が解明されていないPFASの有害性に関する研究の最前線に迫る。 また、11月30日午後10時からは、温室効果ガスの排出量をめぐる“見せかけの環境対策”の実態に迫る「NHKスペシャル」も放送する。