海外で「54秒KO」→日本復帰、なんと50歳でリングへ 恵良敏彦「誰かの勇気や希望に」
ボクサーの恵良敏彦(49)が、日本プロボクシングのリングに復帰することになり、12日、大阪市内の陽光アダチボクシングジムで会見を開いた。 【写真】涙…!妻と娘へ感謝した恵良敏彦 恵良は、現在日本最年長プロボクサーとされる。19歳で日本ボクシングコミッション(JBC)のライセンスを取得し、3勝(1KO)1敗。しかし、20歳で重度のヘルニアから神経痛を発症し、37歳日本定年制に伴い、引退を余儀なくされた。それでも、必ずリングに戻るとリハビリに励み、41歳でタイ国のライセンスを取得。した。 海外のリングで「自分のお客さんが10人もいない」「相手に反則があっても、反則をとられないのは当たり前」という環境で戦い、タイ国フライ級・スーパーフライ級・バンタム級・スーパーバンタム級などのベルトを獲得。アジアボクシング連盟(ABF)スーパーバンタム級は「何秒KOだっけ?…54秒です」とニヤリ。 1月が誕生日のため、日本再デビューは50歳となる見込み。「夢はあきらめたらそれで終わってしまう。人生1回きり」と言い、「こんなおっさんになっても、工夫して考えて、理(ことわり)の部分を理解した上で作り上げることによって、物事の中心に入っていけることをお見せしたい」と決意。そして「自分の存在が誰かの勇気や希望になれば」と張り切った。 ■プロフィール 恵良敏彦(えら・としひこ) 1975年1月21日、福岡県北九州市出身、陽光アダチボクシングジム所属 戦績31勝25KO2敗1引分 ・獲得タイトル(公式発表) タイ国フライ級王座 タイ国スーパーフライ級王座 タイ国バンタム級王座 タイ国スーパーバンタム級王座 インドネシアフライ級王座 インドネシアスーパーフライ級王座 WBAアジアフライ級王座 ABFアジアライトフライ級王座 ABFアジアフライ級王座 ABFアジアスーパーフライ級王座 ABFアジアバンタム級王座 ABFアジアスーパーバンタム級王座