ヤクルト・松本健吾 「足りないものが見えた」ルーキーイヤー/即戦力と言われて
悔しさの中に課題と収穫を得た。トヨタ自動車からドラフト2位で入団し即戦力として期待された右腕、松本健吾は3試合に登板し1勝1敗、防御率4.40で1年目のシーズンを終えた。 【選手データ】松本健吾 プロフィール・通算成績 「結果を出せず、チームの力になれなかったのはすごく悔しいですけど、一軍でいいときも悪いときも経験させてもらいました。二軍でもずっと投げさせてもらって、1年間通して成績を残すことの大変さというか、コンディショニング面に対して自分の足りないものが見えました。今後に向けて自分にとっていい1年だったなと思います」 華々しいデビューだった。プロ初登板初先発となった5月15日の広島戦(松山)では、9回3安打無失点でプロ初完投、初完封勝利。2ケタの10三振を奪い、無四球の快投だった。ただ、以降2試合はいずれもゲームをつくれずに序盤で降板。6月8日に出場選手登録を外れてからはファームで過ごした。 「もちろんよくないときもあるので、そういう中でどうやって自分の引き出しを出して抑えていくかというところ。一軍で投げているピッチャーはそれができていると思う」 一軍で活躍するための課題は明確となった。そして、結果を出すために、オフシーズンは直球を見直している。「真っすぐが課題に感じました。力強さも制球力もまだまだ足りない」と口にした松本健。オフシーズンは全身の肉体強化を図り、筋量アップを目指している。新たなライバルも入ってくる中、進化した姿で2年目のシーズンに挑む。 写真=BBM
週刊ベースボール