菅生新樹、高橋文哉は“高め合える存在” 同世代との共演に「さらに活躍した先に、駆け出しのことを話し合える仲間でいられたら」<伝説の頭 翔>
高橋文哉が主演を務める金曜ナイトドラマ「伝説の頭 翔」(毎週金曜夜11:15-0:15、テレビ朝日系 ※一部地域除く)が9月6日(金)の放送で最終回を迎える。夏原武が原作を、刃森尊が作画を手掛けた同名漫画を初めて実写化した本作では、万年パシリの高校生・山田達人(高橋)がひょんなことから自身にそっくりな不良チーム「グランドクロス」の頭・伊集院翔(高橋/2役)と出会い、“人生の交換”を迫られる様子が時に熱く、時にコミカルに描かれていく。 【写真】病院のベッドで横たわる菅生新樹“大門” このたび、WEBザテレビジョンではグランドクロス副長・大門伝助を演じる菅生新樹にインタビューを実施。撮影現場の雰囲気や思い出について語ってもらった。 ■出演決定に驚きも「この作品で絶対に結果を残したい」 ーー改めて、今回への出演が決まったときはいかがでしたか? 役者を始めて3年目になるのですが、僕の人生の中で一番気合いが入るといいますか。ポジションは主人公とずっといるところですし、役柄的にも物語において重要なところで、「俺がこんなところをやらせてもらえるんだ!」と最初はびっくりしました。 ですが、決まったからにはこの作品で絶対に結果を残したいと思いました。同世代で活躍している「高橋文哉」という俳優と共演できること、同世代が集まる作品で今しかできないような経験ができると思い、始まる前から期待と不安でいっぱいでした。 ーー初めてのヤンキー役とのことで、どのように役作りをされたのでしょう? 僕も身長が低い方ではないのですが、自分以外のキャストを見たときに、僕よりも高いメンバーが何人もいて、僕がちょうど平均くらいだったんです。 その中で、自分は副長という役どころで、伝説の頭である翔さんの右腕ですが、事故をきっかけに主人公が入れ替わるので、実際に行動するのは“弱い偽物”と僕。つまり、実質僕が一番強く見えなきゃいけないと思いました。パッと見たときに「赤い坊主ですごい強そうだな」と思われたらOKだと思ったので、体重を増やし、筋トレをして体を大きくし、体の大きさや分厚さといった役作りをしました。 ーー役作りは大変ではなかったですか? 食べることが好きですし、筋トレもどんどん重い重量を持てるようになっていくのがとても楽しかったです。筋トレに関してはキャストのみんなと情報を共有し合っていました。 ■「最初は『俺、こんなに出てくるんだ』と思いました(笑)」 ーー脚本を読んでの印象はいかがでしたか? 最初は「俺、こんなに出てくるんだ」と思いました(笑)。重要なところに絡んでいて、いろいろな意味でキーとなるキャラクターなので、だからこそ不安も感じましたし、とても悩みました。 ーー誰かに相談しながら大門というキャラクターを作っていった感じですか? そうですね。最初はマネジャーさんと話してどう作っていこうかと考えましたが、自分の中で思い描いていたものが本読みで出せなくて、頭を抱えました。その後、監督とプロデューサーに時間を作ってもらい話し合いながら、読んだり、動いてみたりしながら、自分の中で「大門はこういうキャラだ」というのが定まっていきました。 ーー大門は菅生さんから見てどんな人物ですか? ご自身と重なる部分はありますか? 監督に最初「弁慶のようになってほしい」と言われたんです。頭である翔さんはいるけれど、チームの主軸は実はここなのではないかと。守護神のようなイメージです。 私生活で守護神かどうかは分からないですが(笑)、みんなで集まったときには話の口火を切ることが多いです。大門もみんなとふざけるときは一緒にふざけるし、でも何か決定するときはそこを担うし、そういった部分では似ているかもしれないですね。 ーー撮影現場の雰囲気はいかがでしたか? 現場でみんなが集まれば、シーンの話もしますし、アツい話もたくさんしました。 誰かの家に集まって話したり、誰かの家の内装を変えるのを手伝ったり、撮影が休みで別の仕事があったときも「夜は空いているから遊ぼう」と会ったり。かなり仲が良いと思います。 ■秘密は「仲良い人には言ってしまいたくなるタイプ」 ーーこれまで“入れ替わり”という大きな秘密をベースに物語が進んできましたが、菅生さんは「誰にも言わないで」という秘密は抱えられ続けますか? 基本的に、秘密を隠せるタイプではないです。もちろん誰かの秘密は言わないですが、自分の秘密は本当に仲良い人には言ってしまいたくなるタイプ。 ただ、少し前に別の作品の情報解禁について、初めて家族にも言わなかったんです。本当に誰にも言わずに過ごしたことが一度あったので、意外とできるのかな(笑)。仕事になれば出来るんだと思います。ですが、ちょっと匂わせたい人なので、全部は言わないけど、“ほぼ分かるよね”の3歩手前まで言っちゃいます(笑)。 ーー菅生さんの“ここだけの秘密”はありますか? 秘密というか意外なところらしいのですが、子供っぽいタイプなので、めちゃくちゃはしゃいだり、ボケたり、テンション高く話してしまうんですよね。世の中の皆さんからどう見えているか分からないのですが、現場で「こんなにしゃべる人だと思わなかった」とみんなから言われるので、そこが意外な秘密なのかなと感じているところです。 ■共演メンバーは「“同志”というか、仲間のような存在に出会えた」 ーー主演の高橋文哉さんは、菅生さんから見てどんな存在ですか? 共演前は、どういう人なのかとても気になっていました。同世代で活躍していて、おこがましいですがライバル心を感じていたのだと思います。 アクション練習のときに初めて会い、僕から話しかけたのですが、文哉から「菅生くんのあの作品、すごく好きで見てました」と、本音で作品の良いところを話してくれたんです。初対面から本音で話せたこともあり、それ以降現場で「こうしようかな」「こうしたい」と相談しあって、高め合える存在になれたと思います。 ーー今作は自分にとってどんな作品になると感じていますか? 先輩たちのように、同世代で一緒に上へ上がっていきたいと思えるメンバーなので、そういう意味で“同志”というか、仲間のような存在に出会えたと思っています。このメンバーで、今後それぞれがさらに活躍した先に、自分たちの駆け出しのことを話し合える仲間でいられたらいいですね。 ーー今回初めてヤンキー役に挑戦されましたが、今後チャレンジしたい役はありますか? 本当に何でもやってみたいですが、今は純粋な家族物語が気になります。誰かと兄弟役もしてみたいですし、バディものにもチャレンジしたいと思っています。 ーー最後に見どころとメッセージをお願いいたします。 僕らの同世代の最高のメンバーが集まっています。ただのヤンキードラマではなく、メッセージやすてきな言葉があり、内容も凝られていて面白い作品、ただアツいだけではないドラマなので、最後まで楽しんでもらえたらと思います。 ■「伝説の頭 翔」最終回あらすじ 《危多漢闘(きたかんとう)》のヤンキーの一掃を計画する聖人(藤原大祐)は、その冷徹さと圧倒的な財力で《ブラッドマフィア》のボス・東城(カルマ)をも従え、巨大チーム《グランドクロス》の副長・大門(菅生新樹)を血祭りに。 瀕死の重傷を負った大門のもとに《グランドクロス》の伝説の頭・翔(高橋文哉)となり替わっていた達人(高橋/2役)は駆けつけるが、病室にいた《グランドクロス》のメンバーに囲まれる。達人は黒田(田中偉登)から「テメーは仲間でもなんでもねぇ、ただのなりすまし野郎」と詰められるも、翔の彼女でレディース《紅》の総長・直子(井桁弘恵)が割って入り、事なきを得るのだった。