党を率いるのは首長か、国会議員か 維新代表選告示 2氏届け出で選挙戦確定
日本維新の会の代表選が17日告示され、午前9時半までに2人が立候補を届け出て、選挙戦になることが確定した。与党が過半数割れした先の衆院選での議席減を受け、党の立て直しをはじめとする改革を主要争点に14日間の舌戦がスタート。来月1日の臨時党大会での投開票を経て馬場伸幸代表(59)の後任の新代表が決定する。 立候補したのは、届け出順に共同代表の吉村洋文大阪府知事(49)と金村龍那衆院議員(45)=比例南関東=の2人。 届け出の受け付けは午前9時から大阪市中央区の党本部で始まり、正午まで。候補者は午後、南海難波駅(同区)近くで合同街頭演説に臨んだ後、記者会見する。選挙期間中、各地で演説会や討論会が行われる予定。 50人の推薦必要 令和4年の前回代表選は推薦人の上限規定がなく、馬場氏の推薦人が突出して多くなったことを踏まえ、今回は推薦人を特別党員(現職議員と首長)50人と定めた。50人のうち国会議員と地方議員がそれぞれ少なくとも1人含まれ、候補者が所属または関係する議会会派から5人以上(10人未満の会派は過半数)の推薦が必要とした。 投票できるのは、特別党員と2年以上党費を納めた一般党員で、等しく1票を有する。一般党員は今月30日必着で郵便投票し、特別党員は郵便投票か、臨時党大会での直接投票のいずれかを選べる。党大会で開票され、最多得票者が新代表となる。 吉村氏は平成23年、地域政党「大阪維新の会」の公認を得て大阪市議選で初当選。衆院議員1期目で大阪市長に転身し、31年から大阪府知事を務め、現在2期目。議員秘書出身の金村氏は令和3年衆院選以降、当選2回。現在は副幹事長を務める。 代表選には、他に松沢成文参院議員(66)=神奈川選挙区=と空本誠喜衆院議員(60)=広島4区=も立候補する意向を表明している。