GANG PARADE・ヤママチミキが語る『SEED FREEDOM』の魅力
2024年1月26日に公開され、興行収入45億を突破し大ヒットの『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』。ガンダムシリーズの映画では最高の興行収入となり、多数の有名人が本作品の感想などを投稿している。音楽事務所WACK所属の13人組アイドルグループ・GANG PARADEのヤママチミキもその一人で、「映画語りたい!」とSNSに投稿、ファンが反応を示していた。それならば、大いに語っていただこう、ということで大ヒットを果たした本作品について、WEBザテレビジョン編集部のガンダム担当が、ヤママチミキに『SEED FREEDOM』への想いを聞いてみた。 【写真】SEEDFREEDOMを幸せそうに語るヤママチミキ ■ガンダムが好きなのではなく、「SEEDシリーズ」が好き ――今日は『SEED FREEDOM』について存分に語ってください。 よろしくお願いいします!GANG PARADEという 13人組のアイドルグループをやってまして、グループの中では1番長くやっているメンバーです。 メンバーカラーは緑です! ――ヤママチミキさんは、「ディズニー」関連のガチ勢として知られていますね。元々アニメも好きでいらっしゃるんですか? 普段はディズニーの情報を主に発信していますがアニメも好きです。それこそもう『ガンダムSEED DESTINY』あたりの2005年あたりの時期はめちゃアニメを見ていましたね。2000年代のアニメは特に色々見ていました。 ――ちなみに、どういうところに惹かれて「SEEDシリーズ」を見ていたのでしょう。 私はガンダム全般好きなわけではなくて、「SEEDシリーズ」と「00」が好きなんです。『SEED』はやっぱりキャラクターが2次元好きな女の子に刺さりますよね。声優さんも豪華ですし、シンプルに物語が面白いです。自分がただの一般人だって思ってた子(キラ)が、いきなり戦場に繰り出して世界を平和にするのか…みたいな雰囲気もありつつ、葛藤もあって。でも最終的には世界を守るためにという、ちょっと少年漫画感もある雰囲気に結構私は惹かれたと思います。 ――少し意外でした。『SEED』の女性ファンはドロドロの恋愛模様に惹かれるのかなと思っていました。 そもそも少年漫画好き、バトルものが結構好きだったこともあるんだと思います。 ■「『SEED FREEDOM』を語りたくて仕方なかった」 ――そして、「SEED FREEDOMをようやく見てきた、 語りたい!」とXで投稿されてました。あれはどういうことだったんでしょうか(笑) 映画を観るにあたって、復習しようと思って『SEED』と『DESTINY』をもう1回見直したんですね。見直した直後に『SEED FREEDOM』を観たら、いろんなものが‟合致していく感覚”でした。約20年経った今出てくるんだってことも、すごく興奮して、でも、ガンダムについて語れる人も周りにいなくて、この気持ちをどっかに吐き出したいと思って投稿していました。 ――映画は1月26日公開されていて、もっと早く観に行けたけど『SEED DESTINY』の復習を終えて満を持して観に行ったわけですね。 そうです。復習してからじゃないと観たくないという気持ちが自分の中にありました。 ――そして、満を持して観覧した感想は? いろいろなものが「予想外」だと1番最初に思いました。途中で私は恋愛映画を観に来てるのか?って思った瞬間があったり、いつものガンダムとはテーマが違うなと感じましたね。今回めちゃくちゃ「愛の話」でした。これまで「SEEDシリーズ」で語られることがなかったことが、映画の中でたくさん出てきました。 ――少年の心を持った(?)ヤママチミキさんとしては期待していたバトルシーンはいかがでしたか やっぱり映画館で観ると、迫力が尚更違いますね。アニメで初めて見た時も、「うわ、すごい!」って思った記憶はあるんですけど、例えば、MS戦で攻撃されている側の表情や姿を表現するって、いままであまり見たことがなくてすごく新鮮で面白いと思いました。 ――ちなみに観る前の期待値はどうでしたか? もちろん期待値は高かったですよ。私はアニメの『SEED』と『DESTINY』がすごく好きだから、自分の中ではもう(「SEEDシリーズ」は)終わっていたんですね。その後のストーリーは、オタクが想像すればいいことだって思っていたんです。それが公式で描かれるわけですから、どうなるんだろうって純粋に楽しみでした。 ■いにしえのファンが歓喜、スピンオフにも期待が膨らむ…!? ――ちなみにミキさんの好きなキャラクターやMSは? イザーク推しです! ――イザークは女の子人気高いですよね! 今回イザークもちゃんと出てきたし。でも相変わらず出番が少なくて、イザークらしさ満載でほんとに笑いました。イザークの成長も見られて嬉しかったです。 ――イザーク…ザフトで出世されてね。情報局の偉い人になっていましたね。 すごい偉そうにしちゃって…。「あんなに激情型の人だったけれど情報局の偉い人になって、テロを未然に防いだりとかするんだ!あんなに攻撃推奨派だったのに戦争止めるんだ!立場も変わって、大人になったんだね…イザーク」。っていうオタクの部分が出てしまいました(笑) ――イザークなぜ、女子人気が高いんでしょうか? なんででしょう(笑)。実際「ダメ」ではないですが、ちょっとダメな感じがいいのかな。でも誰よりも信念は貫いてると思いますね。 ――印象的なシーン、好きなシーンは? アスランがキラをバチボコにするシーンは本当にあと30回ぐらい観たいぐらい好きです(笑)。私は1人で観ながらもうニヤニヤが抑えられませんでした。 ――それどういうニヤニヤなんですか?(笑) まずは、そんなにアスランに歯が立たないかね?っていう面白さと、「アスラン、お前が言うか?」みたいなことをアスランが言っているところが良かったですね。 ――『SEED DESTINY』と逆でしたね。 そうそう、そうなんですよ。それも面白かったし、シンは「何をしにきたんだお前は」っていうところも面白くて。逆に編集部さんは『SEED FREEDOM』を観てどう思ったんですか? ――やっぱり、 最初っから最後までずっと「すごいシーン」が続くのがすごかったですね。最終決戦のあたりもずっとMS戦が続いて、このクオリティ―で最後まで行くの!?と。もう一つは、1回観ただけでは気付けなかったことが出てくるので、観る度に印象が変わるところがすごいと思いました。6回観ましたが、今はなぜかオルフェがすごく好きになってます。 オルフェ!なぜだか憎めないですよね。いいんですよね、小物感あるし。 ――1シーンでこれだけ話せますからね、ミキさんが「語りたくなる」といったのもうなずけます。 出てこないと思っていたデュエルとバスターが出てきた時、私、本当に嬉しすぎて、1人で映画館にいたのに、「えー」って言って驚きを隠せませんでした。さすがに旧式すぎるだろうと思っていたのと、まさかガンダムに乗るって思ってなかったので…しかもミーティアでね!!そりゃいにしえのオタクたちは興奮するわな、と思いました(笑) ■「ファンが見たい『SEED』」が全盛り ――MS戦シーンといえば、シンがデスティニーSpecⅡで無双する最終決戦。あそこもう何回でも観たいですね。 いきなり分身し始めたのは「そんなアニメだったっけ?」「本当の分身ってなんだろ」って思ってしまいましたが、全てを“本気”でやりきってるから「ファンが見たい『SEED』全盛り」のような、絶妙なファンムービーになってましたよね。本当に。 ――本当に、キャラクターみんなに見せ場がありました。 シンも印象的でしたね。本当にしょうもないところもあったし。「倒せなかったのは、ジャスティスがダメだったから」みたいな言い方していたじゃないですか。ジャスティスのせいにするなって思いながら、そこでもちょっと笑いました。いやでも本当にキャラクター全員に、見どころありました。みんなかっこよかったし、みんな面白かったし、みんな強かったし。 ――シンは不遇の主人公扱いされていましたけど、『SEED FREEDOM』はイキイキしてましたよね。シンを再評価した作品ファンの方もきっと多かったと思います。 シンは、『DESTINY』の時にすごい悲しい思いをしているから、今回の映画ですごいおちゃめキャラになって楽しそうなシーンが観れて、ほっこりしました。 個人的に『SEED FREEDOM』までに至るオーブ側の話がすごい気になってしまって。サイとミリアリアも出てきたじゃないですか。オーブ側の話しはあまり詳細に描かれてなかったけれど、カガリも大人になっていたし。 ――確かに続編というか、スピンオフみたいなのがあってもいいかもしれませんね。 「フリーダム強奪事件」もすごく気になります。YouTuberの方達がこぞって考察動画をアップしたりしていますよね。情報局のイザークの話ももっと知りたい。イザーク主人公でも物語を作れそうじゃないですか。ザフト側のいわゆる「公安」みたいなことやってるわけでしょ。 裏側できっといろんな事件が起こってるはずなんです。そういうサイドストーリーは、なかなか見れないところだから、考えちゃいますし、いつかそういう物語も見れたらいいですね。 ――本筋のキラとラクスの物語はいかがでしたか? キラとラクスがすごいお互い愛し合ってる関係性はわかっていたけど、ここまで深く描かれたことってなかったですよね。なんとなく惹かれ合って、一緒にいるみたいな雰囲気だったのが、いきなり「武器はラクスの愛だ」っていうシーンを観てビックリしたんですけど(笑)、でもそれだけお互いが命をかけて自分たちのやりたいことが一緒だったんだろうなっていうのをすごい感じたシーンでもありました。すごい恋愛大作を観たっていう気持ちでもありました。 ――そうですよね、今回は壮大なメロドラマでした 今回は「公開いちゃつき」が多くて、すごい素敵でしたね。なかなかここまでダイレクトに愛を語っていることってなかったと思うし、ちゃんと最後に言葉にして伝え合ってるっていうのは、素敵でした。これまで、ラクスはフラットな感情のイメージだったんです。キラが死んだとオルフェから言われてラクスが泣き出して感情を一気にさらけ出した瞬間は結構鳥肌立ちました。 ――語りたいところが多すぎますよね。 1回観ただけではわからないですね。最低でも3回ぐらい観ないと。 ■アスランの妄想は…「愛おしい」 ――ほかに印象的なシーンはありましたか? 最終決戦のアスランが気持ち悪かったですね(笑)。完璧主義者っぽいけど、ちゃんと男の子なんだな、アスランの本質なんだろうなって思ったら、愛おしくなりました。 ――女子からするとそういう感想になるんですね(笑) だってそれまで結構めちゃくちゃカッコよかったじゃないですか。なんかムカつくぐらい完璧で、最強の兵士で。こんな戦いの最中に、カガリのことを想像してたのか!って ――この短時間では語り尽くせませんね。ミキさんがちゃんと『SEED』を好きな人でよかったです(笑)。 いや、ただのファンですいません(笑)。『SEED』の続編をこの時期に観られてただ最高でしたよね。私がただただ言いたかったことを言い続けるっていう幸せな取材でした。