8月に「ひろしまスタジアムパーク」オープン…Eピース周辺に広場や商業施設を整備
サッカースタジアム「エディオンピースウイング広島」(広島市中区、略称・Eピース)を含む一帯で整備が進められてきた広島市中央公園広場「ひろしまスタジアムパーク」が8月1日に全面オープンする。スタジアムはサッカーJ1・サンフレッチェ広島の新本拠地として2月に先行開業しており、今回は広場や商業施設の営業が始まる。年間200万人以上の集客を見込み、にぎわいの創出に期待がかかる。(三島浩樹) 新たに開業するのは、スタジアム西側の「水辺ひろば」、東側の「芝生ひろば」、パーク内に点在する飲食店や体験型店舗など全16店(一部店舗は2月から営業中)からなる商業施設「HiroPa(ヒロパ)」。NTT都市開発(東京)を代表とする企業グループが整備を進めてきた。 水辺ひろばには川が流れ、水上スポーツの一つ「スタンドアップパドルボード」(SUP)が体験できる。手ぶらでバーベキューが楽しめる屋内のスペースもある。SUPとバーベキューは有料。 芝生ひろばには、子どもたちが駆け回ることのできる広いスペースのほか、大型遊具やビオトープがある。普段はベンチとして使い、災害時には炊き出し用のかまどになる「かまどベンチ」を設置するなど、防災機能も兼ね備えた。 「ヒロパ」には、飲食店情報サイトを運営する「ぐるなび」(東京)が全面プロデュースしたカフェ・ダイニングをはじめ、木をテーマにした体験施設など、中四国地方で初出店の店舗もある。 昨年3月に広島市民球場跡地でオープンしたイベント広場「ひろしまゲートパーク」や、隣接する広島城三の丸(中区)で来年3月に開業予定の商業施設との相乗効果で、サッカーの試合がない日でも集客できる公園を目指す。 6月27日に開かれた説明会で、NTT都市開発の中村高士・中国支店長は「幅広い世代の地域住民や観光客が楽しく憩える都会のオアシスとなることを願っている」と語った。 8月3、4日には開業を記念して「ひろしまスタジアムパークフェスタ」を開く。県内の各市町が特産品や観光PRのブースを出展するほか、サンフレッチェOBのトークショーなどを企画している。 【画像】ひろしまスタジアムパークの完成イメージ=NTT都市開発提供