投資の“専門家”たちの2023年相場見通しは「年央以降に上昇」というものが増えてきました。しかし、見通しを鵜呑みにしてしまっては“負けない投資家”にはなれません（イメージ写真：EKAKI／PIXTA）

2023年も、そろそろ1カ月が経過しようとしています。最近筆者が感じるのが「2023年の株価見通しが強気の人が多いな」ということです。そして、その割合は最近さらに増えてきているように感じます。 将来の株価の予想をしても当たらないですし、予想が外れた場合のダメージが大きくなりますので、筆者自身は下手な予想はしないことにしています。ですが、さすがにアメリカのインフレ進行や金利引き上げにより、同国の景気が悪化し、それが世界的な株安につながるのではないかと思っています。 もしアメリカのインフレが止まらず、FRB（連邦準備制度理事会）が金利引き上げの継続を余儀なくされれば、インフレの悪化によって企業業績にダメージが生じることとなり、株価も大きく下がることでしょう。一方、インフレが鎮静化し、金利が低下してくればよいですが、インフレが収まるということは裏を返せば景気が後退しているわけですから、それが株価下落の要因となると思われます。 このように、アメリカはインフレが進んでもインフレが収まっても、景気悪化により企業業績が落ち込んで株価も大きく下がるのではないか、というのが見立てです。そして、それが世界中に波及し、日本株も株価が大きく下がるのではないかと思っています。