「残らないコミュニケーション」なぜ人気?
nanapiの提案する利用シーンは、例えば、普段の生活で近くにいる人に何か話したい、聞きたいと思ったタイミングだという。「日常生活で聞きたくても聞けない。話せないシーンは幾つもありますが、そういう時間も使えますし、一人の時でもしかりです。バーチャルに隣人や道行く人に聞くというのをリプレイスするイメージです」と、つながりに依存して問いかけるのではなく、行き当たりばったりで相談し、善意によって回答するというのがサービスの根幹だという。 では、インターフェース上には、記録が残らないが、サーバ上には残るのでは、という疑問が残る。これに対し、岡山さんは「当然ながら、保安上の理由でサーバには一定期間だけ保持しています。ですが、所定の時間が経った後に、ユーザーの目に触れる方法をアンサーでは提供していません」と、コミュニケーションとしては、完全に“消える”という。 SNS疲れなど、社会問題化しているオンライン上のつながりを逆手にとった自動消滅機能付きのサービス。今後のトレンドになっていくかもしれない。 ■「アンサー」 nanapi株式会社が運営するQ&Aサービス。SNSのようなつながりによる相談や回答ではなく、誰でも投稿でき、相談に対する5分以内の回答率は90%。ダウンロード数は非公開。