ユナイテッド今夏の予算1億7000万ポンド捻出のためサンチョを含む複数選手売却か
1億ポンドを選手売却でまかなう
マンチェスター・ユナイテッドは夏の選手獲得の予算として、1億7000万ポンド(約320億円)を計画しており、その大部分は選手の売却した金額からまかなわれる可能性が高いようだ。英『90 MIN』が伝えている。 2月20日にユナイテッドの株式の27.7%を買収したことにより、新共同オーナーに就任したサー・ジム・ラトクリフ氏は、就任後初めてとなる移籍期間に向けて準備しているという。 同メディアの取材によると、ラトクリフ氏はこの夏の選手獲得には、約1億7000万ポンド(約320億円)の予算を計画しており、そのうちの約60%にあたる1億ポンド(約190億円)を選手の売却した金額から、捻出することを考えているようだ。 現在、売却候補にあがっている主な選手は、ドルトムントにレンタル中のジェイドン・サンチョや、フランクフルトにレンタル中のドニー・ファン・デ・ベークのような、エリック・テン・ハーグ監督の今後の計画に含まれていない選手だ。しかし、現在のスカッドに含まれている選手も売却候補にあがっているようだ。 例えば、2022年に8600万ポンドでアヤックスから移籍してきたアントニーだ。今季、アントニーは公式戦25試合に出場して、1点も決めておらず、移籍金に見合った活躍をしているとは言いがたい。現在、FWラスムス・ホイルンドが怪我のため離脱しているが、アントニーはフラム戦にスタメンで出場しなかった。ラトクリフ氏は、アントニーの売却で損失が出ることも覚悟しているという。現時点で、アントニーに興味を示すクラブはないようだが、ユナイテッドはサウジアラビアのクラブへの売却も検討しているようだ。 また、ユナイテッドは今夏の予算1億7000万ポンド(約320億円)で、ストライカー、センターバック、サイドバックを獲得する計画が立てているという。フォワードはRBライプツィヒのベンヤミン・シェシュコ、ボローニャのジョシュア・ザークツィーなどが獲得を検討していて、ディフェンダーの獲得候補はOGCニースのジャン・クレール・トディボ、レヴァークーゼンのヨナタン・ター、ボーンマスのミロシュ・ケルケズのようだ。 ラトクリフ新オーナーを迎えての初めての移籍期間を、ユナイテッドはどのように過ごすのだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部