衆院選27日投開票 千葉12区の4候補がラストスパート(千葉県)
派閥による裏金問題や物価高対策などを争点とした第50回衆院選が、27日に投開票される。安房地域を含む千葉12区には、葛原茂氏(73)=共産新=、樋高剛氏(58)=立民元=、浜田靖一氏(69)=自民前=、地引直輝氏(45)=維新新=の4人が立候補している。 同選挙区では、11選を目指す浜田氏に、樋高氏と地引氏、葛原氏が挑む構図。 上から届け出順。年齢は投票日現在
葛原氏は、争点の一つである裏金問題について、党として強く追及していく姿勢を強調。「企業優先の政治を、暮らしに寄り添う政治に切り替えていくことが必要」と語り、消費税5%への引き下げ、最低賃金1500円への引き上げなどを訴える。大型スーパー前の演説では、買い物客らが足を止め真剣な表情で聞き入っていた。
樋高氏は、衆院議員3期、環境政務官などの実績を基に「即戦力」をアピール。「あなたの生活が第一」をキャッチコピーに、物価高対策、学校給食の無償化、農業・漁業・酪農への戸別所得補償などを掲げる。企業団体への献金禁止も押し出し「自民党に自浄能力がないことは明らかになった。野党に力を下さい」と支持を求めた。
連続当選10回の浜田氏は、30年間で防衛相、予算委員長、党国会対策委員長など積み重ねてきた実務経験をアピールし、「今が使い時」と続投を求める。政策では、安全保障、持続的な社会保障、防災などを主張し、石破政権、自公連立政権への支持を訴えた。演説には一次、二次産業の支持者らが多く集まり、握手を交わしていた。
国政初挑戦の地引氏は、地域経済を活性化する社会基盤の整備が必要だと主張。国家予算を見直し、教育の無償化をはじめとする子育て世帯の負担軽減や、経済・医療インフラ整備の推進の他、通勤圏の拡大による定住人口の増加推進に向けた木更津以南在住者の館山道通行料無償化など、地域振興関連の政策で支持を呼び掛けた。