キスマイ・千賀のイケメン弟の精肉店が超リニューアルしてタレント&ファンの”楽園”になっていた!
イケメンのワンオペ
「本当に皆さん、 悲しんでくれて。『なんで?』『どうして?!』と涙ながらに言ってくださる方もいました。前のお店は3年やらせてもらってたんですけど、お子様連れで来てくださっていた常連さんが『ウチの子はここのお肉しか食べたことがないのよ。これからどうすればいいの? お肉はどこで買えばいいの?!』って言ってくださったのは本当に嬉しかったですね」 【いつまでも見ていられる!】可愛くてイケメン!千賀健永&丈意「小学生時代」秘蔵写真 2023年末、惜しまれながら閉店した麻布十番(東京・港区)の精肉店「Meat Garage 喜多川」が帰ってきた。しかも、イートインスペースとイケメン店主の接客が加わるという超進化を遂げて。 リニューアルオープンした新店舗は前店舗から50mほどという“目と鼻の先”にある。良心的なお値段もそのままだ。新しい屋号は「Meat Garage」。店主の千賀丈意(じょうい)氏(30)は『Kis-My-Ft2』千賀健永(33)を兄に持つが……店名から「喜多川」の文字が消えたことと、旧ジャニーズ事務所の消滅は無関係だという。 「前は共同経営者がいたんですけど、キリが良かったんで前の店を閉めるタイミングで独り立ちすることにしたんです。それで店名が少し変わりました。本当は年末に閉めて、年明けからすぐリニューアルオープンしたかった。ただ、なかなか麻布十番でいい物件が見つからなくて。 じゃあ広尾でやろうって話になって物件もメドがついていたんですけど、オーナーさんの都合で破談になったんです。途方に暮れて麻布十番の商店街をブラブラと歩いていたら、一軒の不動産屋さんが視界に入った。引き寄せられるようにドアを開けみたら……トントン拍子で話がすすんで、ここに辿り着いたんですよ」 坪数でいえば前店舗から2坪ほど広くなった。だが、図面で見るよりも広く感じ、千賀氏はイートインスペースを拡充することに決めた。 「前店舗でもお弁当の販売はしていたんですけど、自分のちっちゃい頃のお肉屋さんの想い出といえばメンチカツ。学校帰りに寄って、店内のベンチで揚げたてを食べていたんです。だから、ここではコロッケとか唐揚げとか、ホットスナックを出したかったんです。 ただ、面白いもので、実際にやってみるとメンチカツの一人勝ちとはならない。タコライスもよく出るんですよ。昔、カフェで働いていた経験を活かして、“サラダ感覚で女性に受けるかな”くらいの気持ちでメニューに入れてみたんですけどね。ハンバーガーもメニューにあるんですけど、タコライスから派生してサルサバーガーも提供しています」 今夏の開店から3ヵ月で前店舗に通っていた客の4割が戻ってきた。新規の客も増えた。広告、宣伝とともに目下の課題となっているのが“ワンオペの解消”だ。 「朝から仕込みをして、開店後はお客さん対応をしながら、イートインで出す料理を作って……そうこうしているうちに閉店時間の夜8時になる。レジを締めて片づけをしてまた翌日の仕込みをして――という日々です。 前のお店より休みが1日減って、月曜と祝日だけ。その月曜も買い出しで潰れてしまうので、体が休まるのは結局、祝日だけなんですよね。オープン当初は不慣れなこともあってとにかくバタバタ。それこそ、身体に異常が出ました。右目が開けられないぐらい痛んで、ものもらいになった。腫れが引いて元に戻るのに2ヵ月かかりました。 8月の麻布十番祭りの時も忙しくて、店の営業が終わってから準備をしていたから一日21時間くらい働いてましたね。それが3日間。また右目がジンジン痛んできたんですぐに目薬を差して、ものもらいは防ぎました。だんだん自分の身体がわかってきたというか、対策できるようになりました(笑)。 あまりのツラさに気付いたらYouTubeでワンオペの町中華の動画を観てますね。“20数年、一人でやってます!”みたいなおじさんの奮闘する姿を観ながら“鉄人”だなぁって。ただ、こんな状況なのに、実はディナー営業も始めようと考えてます(笑)。厳しい意見も言ってくれて、ビジョンを共有できるいいパートナーを見つけないといけませんね」 そんな千賀氏の癒やしとなっているのは――やはり、仕事なのだという。前の店では裏方担当で、肉のカッティングや調理がメインだったが、新店舗では自らレジに立ち、接客する。そこでの触れ合い、コミュニケーションが楽しくて、「癒やされている」という。 「オープンを待ち望んでくださってたお客さまの期待に応えられたことがすごく嬉しいといいますか、喜びですね。不思議なのが、皆さんなぜかお土産を持ってきてくださること。 『ディズニーランドに行ってきたんで、これよかったら食べてください』とか、僕の地元の名古屋のお土産を『全然帰れてないでしょ? 食べて懐かしんでください』って手渡ししてくださったり。胃薬とか栄養ドリンクを貰ったこともあります。顔に疲労が出ていたんでしょうね(笑)」 ◆兄・千賀健永からの注文 キスマイファンは、都内に限らず日本中からやって来るという。 「コンサート帰りに大勢で立ち寄ってくださったり、一人でいらっしゃったり、さまざまです。兄が個展を開いていた時は、個展帰りのお客さんが多かったですね。皆さん、お弁当をオーダーしてイートインスペースで食事しながら3~4時間、楽しんでいかれますね。 別々にいらっしゃったファンの方が店で意気投合して盛り上がることもよくあります。夜10時半まで飲んで食べて帰られた方もいました。キスマイのファンの子が多いので、『一緒に写真を撮りましょう』と言われることはあります。僕で良ければ、よろこんで撮りますよ。 中国から来たキスマイファンの女性もいました。英語と中国語しか喋れなかったんですけど、なんとか英語で会話して、お弁当を召し上がって、一緒に写真を撮りました」 キスマイファンが好むメニューは何かと尋ねると、千賀氏は「満遍なくオーダーされますね。全メニュー制覇したい、という感じでしょうか」と笑った。 「面白いのが、キスマイのモノマネをする芸人さんがリピーターになってくださっていて、店に来たファンの方と交流ができたりするんですよ。キスマイの他のメンバーの方のご家族が来られた時もイートインスペースで交流されていました(笑)。『凄い光景だな』って感動しましたね。 兄の先輩や後輩もフラッとお肉を買いに来てくださいます。『BBQやるんだけど、見繕ってくれますか』って。店内はファンで一杯だったので、こっそり店の外でお会計と受け渡しをさせていただきました。見つかったらパニックになっていたかもしれませんね。 兄もすごく応援してくれています。先日もスタッフさん用の弁当を50個オーダーしてくれました。ただ、一人で作るのは大変で受け取りに来られたマネージャーさんをだいぶ待たせてしまったんですけどね。 兄には打ち上げの焼き肉用のお肉を届けたこともあるんですけど、その際にスタッフさんから『こないだの弁当、めちゃくちゃ美味しかったです』と言ってもらいました。兄はお店の宣伝も考えてオーダーしてくれたんだと思います。感謝しかないですよ」 お店ではお酒も飲める。いまはボトルビールだけだが、いずれはウイスキー、焼酎、ワインも置きたいという。麻布十番では日曜日に飲める店が少ないので、住民たちからは日曜日のディナー営業を熱望されている。 「『日曜にディナー営業してくれるなら必ず行く』ってよく言われます。平日でもディナー営業をすればケータリング需要があるんですよ。“ステーキ1枚焼いてウチの店のお客さんに届けて”って感じで。面白いですよね。 家族には“インバウンド客向けに商売すればいいんじゃないか”とアドバイスされました。築地で1万円のステーキ串が飛ぶように売れているというニュースがありましたからね。“渋谷でやったら流行るよ”って言われています。 将来的に飲食店はやってみたいとは思っていますけど……僕はやはりバックボーンとしての精肉店が大事だと思っていて。精肉店として有名になって、それからの話だと考えています。 僕ね、やりたいことがたくさんあるんですよ。メモ帳に書き出したら、とんでもない量になって。“これはちょっと多すぎる”と絞って絞り抜いて今、この状況なんです。 短期的な目標で言うなら、まだ戻ってきてないお客さんにリーチする広告を打つこと、それと新規顧客の開拓ですね。傍から見たらウチは謎の店ですよね。精肉屋には見えないと思います。ステーキ屋なのか、バーなのかって感じじゃないでしょうか。 だから、店の前にテラスを作ってランチ営業をするのもいいかなと考えています。で、ランチを食べに来てもらったついでに“お肉も売ってるね。めっちゃ安いじゃん!”と知ってもらって、お惣菜感覚で弁当を買ってもらう。 あとは野球場で売っているステーキ弁当。将来的に絶対参入したい。だって、東京ドームでステーキ丼を食べようと思ったら軽く2000円を超えるでしょう? だったらウチのほうが絶対に安くて美味い弁当を出せますから!」 兄と一緒にトップアイドルを目指した時期もあった。だが、紆余曲折を経て辿り着いた新しいステージで、千賀氏は最高に輝き始めている。
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