大分市教委が小中・義務教育学校の夏休みを8月31日まで1週間延長へ 熱中症リスク軽減へ来年度から 他の長期休暇に変更なし
大分市教育委員会は20日、来年度から市立小中・義務教育学校の夏休み期間を7日間延長し、7月21日から8月31日までとすることを決めた。同市の今年7、8月の猛暑日(35度以上)は32日間に上り、子どもの熱中症リスクを軽減する目的。 学校教育課によると、同市の8月の最高気温の平均は2014年の30・1度から24年は34・4度と4度以上上昇。猛暑日は昨年と比べ14日多い15日間だった。 運動の原則中止などを呼びかける熱中症警戒アラートは今年は50回発表された。 文科省は今年4月、児童生徒の健康確保に配慮するため、夏休みの延長や臨時休業日の設定などを検討するよう全国の県市町村教委などに通知。大分市教委が検討を進めていた。 市内の小中・義務教育学校の年間授業時数の平均は、文科省の標準時間より23・7~91・1多い。各校で運動会や体育大会など練習や準備時間の短縮などを工夫し、時数を確保する。春休みや冬休みなど他の長期休暇に変更はない。 学校教育課は「延長することで教職員もゆとりを持って2学期を迎えられ、働き方改革にもつながると考えている」と話した。