私物のカッター使い男児切り付けか 保育士の女「仕事や人間関係に悩み、思わず手を出した」 鹿児島市・認定こども園殺人未遂
勤務先の認定こども園=鹿児島市=で男児の首を切り付けたとして、殺人未遂の疑いで逮捕された保育士の女(21)=南九州市知覧町西元=は「私物のカッターナイフを使った。仕事や人間関係の悩みが重なり、感情が高ぶって思わず手を出してしまった」という趣旨の話をしていることが12日、弁護人への取材で分かった。 【関連】保育士の女、わずかな時間で犯行か 容疑者が最初に止血救護、担任クラス児童に擦り傷や切り傷多発 鹿児島市・認定こども園殺人未遂
弁護人によると、5センチほどのカッターナイフで、刃の長さは3センチほど。容疑者は「園で作業をするために必要で、切り付ける目的で持っていたわけではない。男児の首を狙ったわけではない」と話している。動機については「子どもたちとの関係が思い通りにならなかった」などと述べ、園に恨みがあったわけではないとしている。 鹿児島南署と園側の代理人弁護士によると、容疑者は7日午前11時ごろ、園庭で遊び終えた園児らが教室に戻る際、1階玄関付近で園に通う男児の首を刃物のような物で切り付け、殺害しようとした疑いがある。 容疑者の知人男性によると、容疑者は事件前、知人に「クラスの女児が、鼻に一生傷が残るけがをした。女児の家族に謝罪した」と相談していた。 事件を巡り、事実調査や原因究明のため、医師や弁護士らからなる調査委員会が設置される方針。園側の弁護士によると、容疑者のクラスでは擦り傷や切り傷のある園児が多かったとして、委員会が関連を調べる。
南日本新聞 | 鹿児島