「宇宙」でいただくミシュラン2つ星機内食は美味しいのだろうか?
Spece Perspectiveは宇宙に行かないことを認めている
だからといって、Space Perspectiveを「誇大広告だー」と責めるのは待って。同社はSpaceship Neptuneが到達するのは「宇宙の入り口」であると、繰り返し明記しています。 ただ、HPも日本の代理店も「宇宙」の文字が目立っていますし、宇宙旅行へのワクワク感で先走った書き方や伝え方をしてしまう人が出てきてもしょうがないのかも。 実は「宇宙か宇宙じゃないか」を理解しないまま関係者が話したり、報道されたりすることは珍しくありません。例えば、2021年にはヴァージン・ギャラクティックのブランソン氏が商用宇宙飛行を成功させましたが、到達したのは高度約85km。FAIの定義でいったら「宇宙旅行」とはいえませんが、米国空軍の定義だと宇宙旅行だといえます。でも、送られてきた映像は一般的に考えられている宇宙そのものだし、わかりやすいので「宇宙旅行」と伝えているケースはあるんですよね。
特別な体験には違いない
細かいことは別として、宇宙を目指し、そこから眺める景色は特別に違いありません。Space PerspectiveのSpaceship Neptuneに乗船する人は、フランスのファッションブランド「Ogier」のオーダーメイド衣装を着用して、優雅なトイレタイムを楽しんだり、船内を歩き回ったりできます。きっと楽しいし、人生観を変える忘れられない体験になることでしょう。 そう考えると、宇宙なのか宇宙じゃないのか、なんて些細な問題なのかもしれませんね。
中川真知子