【解説】2024年は過去3番目の地震の多さ…震度1以上は全国で3600回 地震マップで見るとよくわかる、今年“揺れた”エリア
■南海トラフ沿いでは初の「南海トラフ地震臨時情報」発表
南海トラフ沿いでは今年8月に、初めて「南海トラフ地震臨時情報」が発表されました。これは巨大地震がおこる確率が比較的、高まっていることを示す情報です。 南海トラフでは、海側のプレートが陸側のプレートの下に、1年に数センチの速さで沈み込んでいて、プレート境界には「ひずみ」がたまっています。今後30年以内に、70~80%の確率で、巨大地震が起きるとされるこの地域でも、2つの大きな地震がありました。 4月17日、四国と九州地方の間に位置する“豊後水道”で最大震度6弱を観測する地震がおこりました。ただ地震の規模が基準に達していなかったことなどから、臨時情報は発表されませんでした。しかし8月8日、日向灘で同じく最大震度6弱を観測する地震がありました。こちらはプレート境界で発生していて、初めての臨時情報が発表されています。 いまも、地殻変動は続いていますが、地震のあとの通常の動きの範囲内だということです。
■世界有数の地震発生地域、「地震の巣」関東地方の活動は――
関東地方も、世界有数の地震が多い地域だということを忘れてはいけません。実は関東地方は、3つのプレートが複雑に重なり合う上にあり「地震の巣」と呼ばれています。 今年は茨城県や神奈川県で最大震度5弱を観測する地震がありました。関東地方では首都直下地震の発生が懸念されています。震源の真上には家屋が密集しているため大きな被害が出ることが想定されています。 地震はいつどこでおこるか分かりません。家族や親せきと集まった機会に改めて、地震が発生したときの連絡手段などを確認しましょう。