松井玲奈、3度目の朝ドラ出演も必然だった 『おむすび』CPが絶賛する自然体の芝居
NHK連続テレビ小説『おむすび』が現在放送中。平成元年生まれの主人公・米田結(橋本環奈)が、どんなときでも自分らしさを大切にする“ギャル魂”を胸に、栄養士として人の心と未来を結んでいく“平成青春グラフィティ”。 【写真】明日の第50話先行カット 結の姉・歩(仲里依紗)の中学時代からの友人・チャンミカこと相原三花を演じているのは、『まんぷく』『エール』に続き3度目の朝ドラ出演となる松井玲奈。 制作統括の宇佐川隆史は「私も『まんぷく』での素晴らしいお芝居を観ていましたし、もうひとりの制作統括である真鍋(斎)は同作でも統括を務めていたので、同じく実感していて。歩がかつての仲間としてすんなりと受け入れられる人物って誰だろう、と考えたときに、素直に浮かんだのが松井玲奈さんでした」と打ち明ける。 「本当に無理をせず、自然体で人と接することができる方なので、そこが幼い頃に、ギャルマインドや、様々な感情を抱える歩を、友達として素直に受け入れることができた、という部分に繋がるのではないかと。歩と同じようにワーッと物事を言うタイプではないけれど、きっと歩と馬が合ったんだろうなというところを、ご本人が持つ素養も含めて体現できるのではないかと思いキャスティングしました」 さらに、宇佐川は「シンプルにもう、想像以上でした」と松井の芝居を絶賛し、「ご本人は前にガンガン出るような方ではないのに、非常に人生を楽しんでいるのが伝わってくる。すごく気持ちのいい、そよ風のようなしなやかさを持った方だなと思います」と印象を語った。 主演の橋本をはじめ、博多ギャル連合(通称:ハギャレン)のメンバーも全員アイドル出身であることが話題になったが、言わずもがな松井もSKE48の元メンバー。宇佐川は「誓って言いますが、すべて偶然です!」とし、「松井さんはもちろんアイドルとしても有名な方ですが、私たちはもう役者として見ていますので。ただ、これは完全な後付けですが、やはり若くしてショービズの世界で頑張ってきた方は、たとえば私たちが描きたいコミュニケーション能力だったり、人との接し方だったり、対応力というところにおいて、これまでの経験が多分に活きているのだろうとと感じます」と持論を述べた。 神戸・元町で古着屋「ガーリーズ」の店主をしているチャンミカは、第48話で結と初対面。米田家の床に座り、歩とともに靴の手入れをしながら「妹ちゃんもギャルやんな? ほんならタメ語でええよ」と挨拶を交した。 同シーンの撮影について、第10週の演出を担当する小野見知は「それまでチャンミカとして数シーン撮っただけだったので、あの場面は松井さんとしてもすごく難しかっただろうなと思います」と慮る。 「当日、現場で『きっとチャンミカさんはこの家に来て、夕食も一緒に食べて、愛子さんたちとも仲良くなって、今ここにいます』とご説明したところ、『わかりました』と。それだけで意図を汲み取って、『じゃあ、座り方をこうしようかな』『どのくらいリラックスしてるかな』などと考えて、すごくナチュラルに、米田家にずっと通っているかのようななじみ具合で演じていただけたことが私も嬉しかったです」 さらには「結と挨拶する場面も『ギャルの先輩として話しかけてください』とだけお伝えしたので、ほとんど松井さんの自然体なお芝居です』」と明かし、「私から見ると、松井さんはこの時からリラックスされていて。すぐにあの場に溶け込んでくれていたなと感じています」と現場での様子を振り返った。 あらためて、宇佐川は「チャンミカは歩とともに神戸を生きていきますし、大々的に描かれる週もあります」と予告。「『おむすび』は結の物語ですが、歩をはじめ家族の人生も非常に大きく作用、関与していく物語でありたいなと思っています。チャンミカの生き方にもクローズアップできたらと思いますので、楽しみにしてもらえれば」と呼びかけた。 その明るさと華やかなファッションで物語を彩るチャンミカは、歩にどんな影響を与え、どんな日々を過ごしてきたのか。今後の大きな見どころとなりそうだ。
nakamura omame