５回、右中間に二塁打を放つ小幡（撮影・山口登）

　「練習試合、広島０－４阪神」（１８日、コザしんきんスタジアム） 　レギュラー奪取へ、阪神の小幡竜平内野手（２３）がバットで存在感を見せた。「７番・遊撃」で先発出場すると、初回、２死満塁でいきなり打席が回ってきたが、２ボールから１球見逃し、ファウルで３球粘った末、最後は左飛に。「２ボールからだったので、もうちょっと思い切っていけたらよかった」と悔やんだが、その反省を生かした。 【写真】二塁打を放ち二塁へ向かう小幡 　三回２死一塁で斉藤の初球、外角直球を迷いなく振り抜いた。鋭い打球は右前に落ち、好機を拡大。さらに１点リードの五回無死一塁では森の２球目、高め直球を捉え、右翼線への鋭い当たりで二塁打に。追加点につなげる一打で３打数２安打とした。 　木浪と遊撃を争う中での快音に「打の方に重点を置いてるので、そこできょう２本打てたっていうのはよかった」とうなずいた。前日の練習試合・楽天戦（宜野座）では途中出場だったが１打席目で安打を記録。２点リードの八回１死二、三塁では一ゴロで打点を挙げ、岡田監督からも「シーズンに入ったら、ああいう１点が大きいからな」と評価されていた。 　ただ、小幡は「ヒットになればもっと良かった」と悔やんでいただけに、この日の２本は自身にとって大きなものとなった。「真っすぐに対してしっかり振れてるなっていう感覚はあった」と感覚も上々。守りだけでなく打でもアピールを続け、指揮官のハートを射抜く。