カンボジア拠点の特殊詐欺グループ 男29人追送検/埼玉県
カンボジアの首都・プノンペンを拠点とする特殊詐欺グループの「かけ子」として、高齢の女性90人余りから合わせておよそ7億7000万円をだまし取ったなどとして、日本人の男29人が追送検されました。 詐欺や詐欺未遂の疑いで追送検されたのは、20代から40代の男29人です。いずれも別の特殊詐欺事件で、すでに逮捕、起訴されています。 29人は、去年3月から9月にかけて、介護施設の職員や運営会社の社員を装い、「施設の優先入居権を他の人に譲渡した。名義貸しは犯罪」などと電話をかけ、和歌山市の80代の女性ら90人余りから合わせておよそ7億7000万円をだまし取るなどした疑いが持たれています。 グループは、これまでに29の道府県で110件の詐欺事件に関与し、現金や電子マネー合わせておよそ10億1700万円の被害が確認されたということです。 埼玉など9つの道府県警の合同捜査本部は、グループによる詐欺被害が総額およそ30億円に上るとみています。 警察は、ほかに指示役やリクルーター役がいるとみて捜査する方針です。
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