東京ドーム一瞬のざわつき ベネズエラ監督「公平にやりましょう」 厳しい表情で球審に詰め寄る
ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12
野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」は22日、東京ドームでスーパーラウンドの2試合を行い、日本代表「侍ジャパン」がベネズエラに9-6で逆転勝ちし2勝0敗とした。ベネズエラは6回に一度は5-3と逆転したが、このイニングに入った直後、両軍監督が相次いで球審と厳しい表情で会話を交わす場面が。ベネズエラのオマー・ロペス監督は試合後、自身のやりとりの中身を明かした。 【動画】「日本の観客はクレイジーだ」 対戦相手が圧巻の応援に衝撃を受けた実際の映像 試合は初回に日本が3点を先制。ただベネズエラは一発攻勢で食い下がった。2回1死一塁から7番のレイエスが、日本先発の才木(阪神)から中堅左に2ランを運び1点差。さらに6回には、代わった2番手の井上(巨人)に襲いかかり、1死一塁から4番ペレスが左越えに逆転2ラン。その後2死一、二塁から8番アルシアが右前適時打を放ち5-3とリードを広げた。 この6回が始まる時だった。日本の井端監督が、球審と何やら厳しい表情で会話を交わしたのちベンチへ戻った。さらに1死後、今度はロペス監督がベンチを飛び出し、球審に詰め寄った。一瞬ざわつく東京ドーム。試合後の記者会見で、ロペス監督は自身が球審と交わしたやりとりの真相を明かした。原因は今大会で運用されているピッチクロックにあったようだ。 「我々のバッターの1人がちゃんと打席に入っていないとして、10秒経っていたよと言われたことが2回ほどあった。ただ日本チームの場合、同じ状況でピッチクロックがスタートしていないことがあった。なので公平にやりましょうと言いました」 計測に関する確認だったようだ。勝つために最善を尽くそうとしたロペス監督は「負け試合は学ぶチャンスといつも言っている。これぞベネズエラという、最後まで諦めない試合を見せてくれた」と前を向いた。
THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori