知床の観光船業者が廃業へ 沈没事故影響で予約減
北海道斜里町・ウトロが拠点の「知床クルーザー観光船ドルフィン」の運航会社は16日、3月末で観光船事業を廃業すると発表した。乗客乗員26人が死亡、行方不明となった2022年4月の観光船「KAZU 1(カズワン)」沈没事故の影響を受け予約が減り、採算が取れなくなったことが理由という。 ドルフィン運航会社の菅原浩也代表(68)によると、24年は大型連休からの営業を予定していたが、予約数は新型コロナウイルス禍以前の半分にも満たず、今後の回復も見込めないと判断した。予約済みの客には、他社への振り替えなどについて個別に連絡するとしている。