シャンソン化粧品が劇的逆転勝利、勝負を第3戦に持ち込む [Wリーグプレーオフ・セミファイナル]【バスケ】
シャンソンは0-19のスタートから逆転勝利
「明日勝てないと敗退してしまう。強い気持ちでディフェンスをやり通して、ブレークを体現すること。アウトサイドのシュートを、自信を持って打っていきたい」。前日、No.1小池遥(シャンソン)が第2戦に向けて語った言葉である。4月7日に行われたWプレーオフ・セミファイナル第2戦、富士通 レッドウェーブ(レギュラーシーズン1位)対シャンソン化粧品 シャンソンVマジック(同5位)は思わぬスタートとなった。 【写真10点】富士通×シャンソン化粧品フォトギャラリーをチェック 富士通は試合開始から素晴らしいディフェンスを見せ、6分余りで19-0というスタートを切る。残り3分、シャンソンはNo.3金田愛奈のフリースローで初得点。No.4イゾジェ ウチェ、No.10トラオレ セトゥが続いて6点をあげたが、いきなり17点のビハインドを背負うことになった。「(入りが)悪すぎた。しょうがないので、一つ一つ返していくしかないよと言っていた。もちろん、あきらめるつもりはなかった」と振り返った鵜澤潤HC。2Qに入るとチェンジング・ディフェンスが富士通を苦しめ始め、No.3小池に引っ張られる形でNo.4イゾジェがこのクォーターだけで13得点をマーク。2Qだけで12点縮めて30-35で後半を迎えた。 富士通としては苦しい2Qとなったものの、BT テーブスHCは「それでも、いい流れが掴めると思っていた」と振り返る。3Qに入るとディフェンス強度を再び高め、No.8ジョシュア、No.25内尾聡菜、No.10町田瑠唯がこつこつと2ポイントシュートを決めて一時は14点差まで広げた。しかし、最後にシャンソンNo.3小池が3本のシュートを立て続けに決めて8点差に。その流れは4Qに入っても続き、じりじりと点差を縮めると残り5分40秒、No.3小池からパスを受けたNo.6白崎みなみがトップから迷わず3Pシュート。これが決まって59-59と追いつく。この勝負どころで、富士通はすぐにNo.52宮澤夕貴がスリーを入れ返すと、No.8ジョシュアが難しいシュートを決めて5点差とししたが、シャンソンはすぐに追いつき、66-66で残り2分を切った。 残り1分半、シャンソンのNo.3小池はNo.イゾジェのピックを利用してトップから躊躇なく3Pシュート。これが見事決まる。さらにNo.イゾジェがフリースローを決めて4点差に。それでも、このあと富士通No.25内尾が3Pシュートを決めたこともあって2点差で最終盤を迎えた。残り11.5秒のタイムアウト明け、「2点が欲しい局面。宮澤がポスティングしてというずっと練習しているプレーだった。ファウルされて続けてやろうとしてうまくいかなかった」とテーブスHC。それでも、リバウンド争いの中でNo.8ジョシュアがファウルをもらい、残り1.1秒でフリースローを得る。2本決めれば同点に。しかし、2本目が外れて万事休す。シャンソンが71-70で勝利した。 勝負の第3戦に向け、富士通No.7林咲希は「勝つだけ。40分の中で色々な流れがあると思うけど、スタートだけでなくてベンチメンバーも含めて勝ちたいという思いを出していく。ミーティングでも全員で共通理解して絶対勝ちたい」とコメント。対するシャンソンNo.3小池は「気持ちの勝負になると思う。富士通も負けて火が付くはず。引かないでアグレッシブにプレーしていく」と強気にいくとした。どちらが勝利するのか。本日4月8日に行われる第3戦は、19:00開始予定である。 [Wリーグプレーオフ・セミファイナル] シャンソン化粧品(1勝1敗) 71(6-23/24-12/19-22/22-13) 70 富士通(1勝1敗) [トップパフォーマー] ■シャンソン化粧品 No.4イゾジェ ウチェ 24得点10リバウンド No.1小池遥 13得点6アシスト No.45佐藤由璃果 11得点 No.3金田愛奈 10得点 No.12知名祐里 6アシスト ■富士通 No.8ジョシュア ンフォンノボン テミトペ 18得点10リバウンド3スティール3ブロック No.7林咲希 14得点 No.25内尾聡菜 14得点8リバウンド3スティール No.52宮澤夕貴 13得点7リバウンド No.10町田瑠唯 11得点12アシスト