「痛い痛い痛い…」道内で暴風雪 雪下ろし中の事故も 豪雪地・幌加内町の住民は疲労の色が…
HTB北海道ニュース
9日の留萌市。海鳥も流されそうになるほどの暴風が吹き荒れました。 永山友菜記者) 「留萌市の海沿いでは波が激しく打ち付けていて横殴りの冷たい風が吹きつけています。視界もかなり悪くなってきました・・・痛い!」。 住宅街未明には21.2mの最大瞬間風速を観測。湿った雪が吹き付け、家の壁は真っ白に…雪かきをする住人の帽子にも張り付いています。 95歳) (Q:普段から壁にこんなにつく?)「特別だね、きょう」。 8日夜も雪かきをしたということですが、一夜明けてみると、家の前には吹き溜まりができていました。除雪機で何とかしようとしましたが…。 永山友菜記者) 「雪の中にはまってしまったんでしょうか。前には進めないようです」。 95歳) 「(車が)出入りできないんですよ。ガソリンが少なくなっているからね、なんとか出ないと」。 道内ではオホーツク海にある発達した低気圧が南下し道北を中心に風や雪が強まっています。交通にも影響が。留萌市内を走る沿岸バスは、路線バスと都市間バスをきょう終日全便運休に。 JR宗谷線は名寄―稚内間で終日、運転を見合わせました。10日も午後1時ごろまでの運転見合わせが決まっています。 雪下ろし中とみられる事故も起きています。 旭川市では午前10時ごろ、87歳の女性が屋外で倒れている状態で見つかり意識がもうろうとした状態で病院に運ばれました。屋根の上にはスコップが残されていたということです。 森唯菜アナ) 「路肩にたまった雪で道幅が狭くなっています」。 道路積雪が2メートルに近づいている上川の幌加内町。雪に慣れているはずの住民にも疲労の色が…。 幌加内町民) 「けさは足が動かないぐらいはねました」 森唯菜アナウンサー) 「重い!」 森アナウンサーが雪かきを手伝ってみると、住民の疲労のわけがわかりました。 「雪捨て場までけっこう距離があります。ここから上り坂になっていて…腕に来ますね」。 幌加内町民) (Q:きょうは何回往復した?)「10回はしてる」。 森唯菜アナウンサー「こちらの家ですが雪に埋もれているように見えますね」。 雪山と屋根からせり出した雪庇で覆われてしまった住宅。中にお邪魔すると…外からの光がほとんど入ってこない状況です。 幌加内町民) 「窓がみんなふさがってしまった。仕方ない。毎年のことですから」。 10日夜までの24時間にオホーツク海側北部で最大60センチ、日本海側北部で最大50センチの大雪が予想されていて、吹き溜まりによる交通障害に警戒が必要です。
HTB北海道ニュース