【解説】“石破ショック”? 株価大きく下落…その理由と今後
渡邊キャップ 「たとえば、石破氏は総裁選中に、株式投資で得た利益などに課税する『金融所得課税』の強化に言及していました。それから石破氏がこれまで財政の健全化を重視したり、日本銀行が今後、金利を上げていくのを容認する姿勢を見せていたりしたこと。ある市場関係者は、こうした政策や姿勢が市場に『投資意欲に水を差すのではないか』『株式市場にプラスにならないのではないか』と受け止められ、警戒感をもたれていると分析していました」
鈴江キャスター 「そうなると気になるのが、2つめのギモンです。石破新政権は10月1日に誕生しますが、株価の下落は、今後も続くのでしょうか?」 渡邊キャップ 「さまざまな市場関係者に取材してみると『大幅な株価の下落は一時的なものだ』という見方が強いです。これにはいくつか理由がありますが、1つは今回の株価下落は高市さんの影響のほうが大きいとみられていること」 「そしてもう1つは、石破氏自身が、市場が警戒している石破氏の財政・金融政策について『金融の緩和傾向は、なお維持していかなければならない』などと週末に述べて、火消しをはかっていることもあります」 「さらに石破氏は、10月27日投開票の日程で衆議院総選挙を行う意向を表明しましたが、そうなると、石破政権が本格的に政策を進めていくのは選挙後ということになるので、そこまでは市場も様子見になるのではないか。そのような分析が、市場関係者からは出ています」