「トクリュウ」16歳少年・27歳大学生が“指示”か…"偽ロレックス"売却詐欺事件で犯行グループ「上位者2人」を新たに逮捕 SNSで「指示役」に"手口"を指示、腕時計の「供給役」も担う
テレビ高知
偽の"ロレックス"の腕時計をブランド品買取店に持ち込み、「本物」と偽って売却する手口で、匿名・流動型犯罪グループ=通称「トクリュウ」とみられる15人が逮捕されていた広域詐欺事件で、高知県警は新たに、「27歳の大学生の男」と、「16歳の少年」を逮捕しました。犯行を実行するグループ内での"上位"にあたる人物と見られます。 【写真を見る】精巧に偽造された“偽ロレックス” 逮捕されたのは、神奈川県横浜市の大学生・盛海斗(もり・かいと)容疑者(27)と、住居不定・無職の16歳の少年です。高知県警の調べによりますと、2人は、すでに逮捕されている犯行グループのメンバーと共謀し、今年7月9日に高知県高知市で、そして8月24日に広島県広島市のブランド品買取店に、偽の"ロレックス"の腕時計を「真正品」と偽って売却し、高知の店から250万円を、広島の店からは430万円を、それぞれ騙し取った疑いが持たれています。 この事件は、中四国7県のブランド品買取店に、偽の"ロレックス"の腕時計を持ち込んで売却し、あわせて3638万円を騙し取った疑いで、高知県警が15人の男を逮捕していたものです。高知県警は、「他にも被害があり、さらに共犯者がいる」とみて捜査を継続していて、逮捕された15人に追加される形で、盛容疑者は13日夜に神奈川県で、16歳の少年は14日午後に福岡県で、それぞれ逮捕され身柄が高知へ移送されてきました。 高知県警によりますと、男らは、「10人」と「5人」の2つの実行グループに分かれていて、今回逮捕された2人は「5人」のグループに属していたということです。 2人は「5人」の犯行グループ内で「指示役」や「さらにその上の役割」を担いながら、盛容疑者は"偽のロレックス"を「供給」し、16歳の少年は「売却を指示」していたということです。 また2人は、SNSで「指示役」に犯行を持ちかけて手口を指示していたほか、「実行役」にも指示することがあり、その際は「秘匿性の高い通信アプリ」で連絡を取り合っていたということです。
警察は「捜査に支障をきたす」として2人の認否を明らかにしていませんが、2人が犯行グループ内での"上位の容疑者"であるとみています。今後は、「さらに上位にあたる人物がいるかどうか」や、「2人の犯行の動機」、「10人のグループとの関係性」など、事件の全容解明に向け捜査を継続することにしています。
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