錦織の復帰戦は世界ランク238位相手に黒星発進も「手首の感触は良かった」
男子テニスの錦織圭(28、日清食品)が現地時間23日、米国のニューポートビーチで行われた「ニューポートビーチ・チャレンジャー」での復帰戦に臨み、男子シングルス1回戦で世界ランキング238位のデニス・ノビコフ(米国)と対戦、3-6、6-3、4-6のフルセットを戦い敗れた。右手首を痛めて戦線離脱していた錦織は、昨年8月のロジャーズ杯以来、約5か月ぶりの復帰戦を白星で飾れなかった。 海外メディアも錦織の復帰戦に注目。イタリアのテニス専門サイト「Ubitennis.net」は、さっそく速報ニュースで取り上げ「錦織圭にとって、今シーズンのスタートは必ずしも喜べるものではなかった。世界24位の錦織は、昨年8月からプレーしておらず、この試合に出場するため全豪オープンを欠場した。現在もトップ50にランクされているため、錦織は、今大会はワイルドカード扱いの第一シードで出場、優勝候補筆頭と注目されていた」と伝えた。 錦織は第1セットを落とし続く第2セットは挽回したが力尽きた。 同サイトは、試合経過にも触れ、「2016年にキャリア最高の世界119位になったことのあるノビコフは、ビッグマッチが始まっても緊張しているようには見えなかった。予選を通して効果的だった攻撃的なプレーを見せたが、対する錦織の第1セットは受け身で動きが鈍かった。ただ(公式なサーブ速度計はなかったが)サーブは時速160キロは出ているようで、ストロークではラリーを続けようとしているようだった。第2セットは高いレベルでプレーした」と右手首故障の影響が感じられなかった様子を描写している。 記事では、錦織の試合後会見のやりとりも掲載されており、「手首は大丈夫。ただ、もっと試合に慣れる必要がある。コートでの動きが鈍く、試合での調子もアップ、ダウンが激しかった。良い点、悪い点がいくつかあり、まだ自分自身で改善しないといけない」と、復帰戦の感想を述べた。 特に心配された手首の回復状態については、「全豪オープンの欠場を決めたときは手首の状態は、まだ100%ではなかった。手首の状態から5セットマッチを戦えるかが確かではなくここの試合を選んだ。今日は大きな痛みもなく3セットを戦えた。手首の感覚がとても良かったので、これが今の段階で最も良かったこと。ストロークを良くして、簡単なミスをなくさなければならない。もっと自信を持ち、試合をこなす必要がある」と説明した。錦織は続けて、来週、米国ダラスで行われるRBCテニスチャンピオンシップス・ オブ・ダラスへの出場を予定している。