長野県大鹿村 大西公園クリテリウム初開催 子どもから上級者まで70人出場 当日エントリー可能
自転車ロードレース大会「ツアー・オブ・ジャパン」(TOJ)信州飯田ステージのプレイベントとして29日、長野県大鹿村の大西公園周辺に設けるコースを周回する「大西公園クリテリウム」が初開催される。大会を前に20日、自転車ロードレースチーム「ボンシャンス」(福島晋一監督)のメンバーらがコースを試走し、路面状況などを確認した。 福島さんが副会長を務めるNPO法人南信州バイコロジー協会が主催し、TOJ信州飯田ステージ実行委員会、村観光協会、ボンシャンスが共催する。「幅広い世代や経験層の人が参加できるように」と、1周700メートルのキッズコース(7~12歳)と同3・4キロ、高低差46メートルの一般コース、ビギナーから上級までのカテゴリーを設定。地元の子どもたちをはじめ、県内外から約70人のエントリーがあった。 企画、運営の中心となる福島さんは、元プロ自転車ロードレース選手で現在は豊丘村を拠点に選手の育成に力を注いでいる。ロードレースの本場ヨーロッパでの活動経験から、「日本では気軽に参加できる小さな大会が少ない。さまざまな大会に参加することで楽しみながら技術を磨ける。経験が心の余裕と安全性の向上につながる」と、子どもから参加できる大会を企画した。 TOJに合わせたクリテリウムは、飯田市龍江で一昨年から行っており、大鹿村での開催は今回が初めて。村の自転車を活用した地域振興事業などへの協力を縁に、アップダウンが楽しめるコースが実現した。福島さんは「大西公園駐車場に向かう上り坂が観戦ポイントの一つ」とし、「残雪残る赤石岳を背景に、選手が懸命にペダルをこぐ姿に注目してほしい。ぜひ熱い声援を送ってほしい」と話している。 当日は、午前8時半~8時50分まで試走の時間が設けられ、午前9時にビギナーの部がスタートする。出走20分前まで当日エントリーも可能。各カテゴリーで周回賞を設ける計画で、農産物や加工品など協賛商品の提供も受け付けている。問い合わせはボンシャンス(電話0265・49・3369)へ。