増子敦貴、舞台「千と千尋」出演で注目「役を全うし自分の歴史に“ハク”付ける!」ロンドン公演意気込みも
男女7人組ダンス&ボーカルグループ「GENIC」のメンバーで俳優の増子敦貴が、8月まで国内外で上演される舞台「千と千尋の神隠し」で少年ハク役を務めている。このほどスポーツ報知の取材に、大役に挑む試行錯誤の日々や、今月30日から開幕する英ロンドン公演の意気込みを語った。 透き通った白い肌に切れ長の瞳、凜としたたたずまいはハクそのもの。川の神である同役は、白い竜に姿を変える役柄で「僕は今年、辰年の年男。しかも誕生日が(原作映画を手掛けた)宮﨑駿監督と同じなんです!」と強い運命を感じている。 16年に父の勧めで参加したエイベックス主催オーディションをきっかけに芸能界入りし、20作以上の舞台に出演。22年の本作初演は客席で鑑賞し「自分のはまり役を取り逃した」と悔しさを抱いた同役を、本公演オーディションで射止めた。 本作の翻案・演出を務める世界的演出家ジョン・ケアード氏からは、オーディションで「(ハクは川の主のため)もっと川を感じてほしい」とアドバイスを受けた。「ジョンの発明する演出って本当にすごい。毎度びっくりさせられます。それを直に感じられるのも俳優人生では貴重な体験」と幸運を嚙みしめ、「最後列のお客さんの耳だけじゃなく、心に届く声量でセリフを言うように」などの金言を胸に稽古を重ねた。 俳優・三浦宏規、醍醐虎汰朗とトリプルキャストで同役を務め「2人と違うハクじゃなきゃ意味がない。学ぶべきところは学びつつ、差別化しなきゃなと。千尋を守りたいという思いは心の中に常にあるけど、感情や恐れを表に出さずになるべく人間味をなくして、より神々しいハク様を演じたい。初日に感じた緊張感と闘争心は常に燃やし続けています」と役を追求する日々を送る。 4~6月に愛知や福岡などを巡演する国内公演に加えて、6月20日からは約2300席の客席数を誇る英ウェストエンド最大級の劇場「ロンドン・コロシアム」(上演は4月30日~8月24日)で初の海外公演に出演する。「イギリスに行くこと自体も初めてですし、人生を変える体験になりそう。ロンドンのお客さんの心にも響くお芝居をしたい。ハク役を全うして自分の歴史に“ハク(箔)”を付けたいです!」。演劇の本場で昇り龍のごとく飛躍してみせる。(奥津 友希乃) ◆増子 敦貴(ましこ・あつき) ▼生まれ 2000年1月5日、福島県生まれ。24歳。 ▼身長 173センチ ▼音楽活動 20年に「GENIC」としてメジャーデビュー ▼俳優デビュー 16年舞台「人魚外伝~Anecdote of Mermaid~」 ▼話題作 21年テレ朝系「機界戦隊ゼンカイジャー」 ▼チャームポイント 唇 ▼カラオケの十八番 Mr.Children「抱きしめたい」 ▼好きな食べ物 ラーメン「辛い系がマイブーム」 ▼スポーツ歴 小学1年から高校1年までサッカー(ポジションはMF) ▼目標 「音楽では武道館ライブの実現、俳優では朝ドラに出演すること」
報知新聞社