モロッコのW杯ベスト4入りが刺激に グイリがアルジェリア代表を選択した理由「アフリカは進歩している」
2026年のW杯には出場できるか
昨年のワールドカップ・カタール大会では、アフリカよりモロッコ代表がベスト4に入る快進撃を見せた。スペイン、ポルトガルといった強豪を打ち破ってのベスト4入りで、圧倒的な運動量で粘り強く戦うモロッコの強さに驚いた人も多いだろう。 モロッコはアフリカサッカー界の新たな可能性を示したといえるが、それに刺激を受けた選手もいる。 その1人が、今年に入ってアルジェリア代表でのプレイを選択したFWアミーヌ・グイリだ。 現在フランスのレンヌで活躍する23歳のグイリは、10代より世代別フランス代表のエース格として高い評価を受けてきたアタッカーだ。すべての世代で中心的存在ではあったが、A代表からは声がかかっていなかった。 そこでグイリは、ルーツを持つアルジェリアに代表を変更。さっそく10月の親善試合でアルジェリア代表デビューを果たしている。 仏『L’Equipe』によると、グイリはモロッコ代表の快進撃を見たこともきっかけの1つになったと語る。 「夏の間、代理人や友人、側近らとよく考えたんだ。メリットとデメリットを比較検討し、この決断に至った。ワールドカップでのモロッコを見て、考えさせられたのは本当だよ。アフリカは進歩している大陸で、今後数年間でさらに良くなると思う。アフリカネイションズカップだけでなく、これからのワールドカップにも野心があるんだ」 アルジェリアはカタール大会の出場こそ逃したが、2019年にはアフリカネイションズカップを制している。決して弱いチームとはいえず、グイリの合流は2026ワールドカップ出場へ大きな弾みとなるだろう。
構成/ザ・ワールド編集部