与論町に大雨特別警報 町内で浸水・冠水相次ぐ 飼育牛の避難も 土砂災害などに最大級の警戒を
鹿児島放送
与論町では大雨特別警報が発表されています。 命の危険が迫っています。土砂災害などに最大級の警戒をしてください。 気象庁大気海洋部 杉本悟史 予報課長 「これまでに経験したことのないような大雨になっています。命の危険が迫っているためただちに身の安全を確保しなければならない状況です」 気象庁は9日未明奄美地方に線状降水帯が発生したと発表し午前2時40分、与論町に対しもっとも高い警戒レベル5にあたる大雨特別警報を出しました。 午前1時すぎに与論町付近で1時間におよそ120㎜の猛烈な雨が降り、8日に続き2度目の記録的短時間大雨情報が発表されています。 24時間に降った雨の量はすでに観測史上最大となっていて、県の雨量計では午前10時までの24時間で800ミリを超えています。 与論町役場総務企画課 光 俊樹 課長補佐 「外の方は風と雨とすごい台風のような感じで雨が降っていまして、台風の中でもすごく雨の量が多いような感じで降っていました。経験したことのないような多量な雨と、断続的に続くというところでこれまで経験したことのないような非常に危機感を感じるくらいの雨の量でした」 与論町によりますと午前11時現在、床上・床下浸水が28件、道路の冠水が32カ所確認され、県道623号が土砂崩れで全面通行止めになっています。 また、町内の複数の牛舎で浸水のため、飼っていた牛を避難させているということです。 けが人は確認されていませんが、役場に避難していた90代の女性が体調不良となり救急搬送されています。 県は与論町に発表された大雨特別警報を受けて災害対策本部を設置し情報収集にあたっています。 雨は一旦ピークを抜けていますが奄美地方では夕方にかけて猛烈な雨や非常に激しい雨の降るところがある見込みで、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に最大級の警戒をしてください。