【ONE PIECE考察】エルバフ到達に四皇の脱落、ガープの安否……ONE PIECE研究家が2024年の注目ポイントを考察
※本記事は『ONE PIECE』最新話の内容に触れる部分があります。未読の方はご注意ください。 【写真】ナミ、ハンコック、たしぎやビビのモデルも……『ONE PIECE』のキャラをイメージしたウェディングドレスが美しい 重要人物の驚くべき過去が明かされるなど、2023年も大いに読者を楽しませた『ONE PIECE』。最終章を迎えて驚愕のマッチアップや新事実の判明も相次いでおり、2024年も驚きと興奮の連続になることは間違いないだろう。 そこで今回は尾田栄一郎氏のコメントや昨年の物語をもとに、2024年『ONE PIECE』の注目ポイントをワンピース研究家の神木健児氏に聞いた。 「『ジャンプフェスタ』に寄せられたコメントで昨年末、尾田先生はエッグヘッドを出たルフィは“あの島”に向かうと語っていました。あの島とは『エルバフ』だと考えられ、常に存在感があった巨人の島への到達が、2024年『ONE PIECE』の大きな起点となるのではないでしょうか。エルバフは作品の序盤から名前が登場しており、一味には上陸を熱望しているクルーもいます。エルバフに到着するのであれば、ウソップがどのような反応をするのか気になりますね。 また、サウロとロビンの再会も非常に楽しみです。ロビンの過去編は、麦わらの一味のなかでも屈指の可哀想なエピソードでした。すでにサウロが生きていることは知っているロビンですが、やはり直接会うのは一味違います。この再会が、ロビンの過去を少しは救ってくれるはず。今のロビンが言う『デレシシシ』を聞いてみたいです」 一方で、戦いは激化の一途をたどっている。ある重要人物でさえ争奪戦からの脱落を余儀なくされるのではないかと神木氏は続ける。 「2023年は、四皇の強さが明確に描かれた年でもありましたよね。シャンクスの強烈な一撃や、黒ひげ海賊団の能力バトル。ワノ国であれだけの激闘を繰り広げたローとキッドの敗戦は、衝撃的でした。そして2024年は、現四皇からの1人目の脱落者が出てもおかしくないと思います。そろそろ最終局面に向けて絞られるような気がしていて、四皇同士のマッチアップも明かされそうです。 そうなると、残念ながら危険なのはシャンクスでしょう。2023年はバギーが海賊王を目指すと宣言したのがアツかったですし、黒ひげは堂々のラスボス候補です。キャラ的にも、シャンクスと黒ひげのマッチアップになった場合は、非常に危ない気がします。物語の軸ともいえるシャンクスとルフィの再会も、そう遠くはないでしょう。しかしルフィとシャンクスが戦うのは、どうも想像できません。かといって彼らは海賊同士なので、簡単に馴れ合うのも少し違う。 そう考えると、黒ひげと戦ったシャンクスのピンチに、ルフィが助けに来る展開も期待してしまいますね。やはりファンとしては、ルフィとシャンクスは単純な敵同士ではない関係で、再会してほしいです」 ワノ国で共に戦ったライバルや、英雄の安否も気になるところだ。 「2023年はさまざまな戦いが描かれました。しかし未だにその結末が明かされていないマッチアップも、多いんですよね。クザンとガープの戦いが結局どうなったのかも、まだわかっていません。クザンは本当にガープを殺してしまったのか、まだ何か裏がありそうですよね。また敗北したローとキッドのその後も不明です。ローの仲間がどうなったのかも気になりますし、キッドのメンタルにも注目。1年は空けないと思うので、2024年は彼らの動向も要チェックです」 昨年は『ONE PIECE』の物語が、大きく動きだした年でもあった。 「2023年は世界政府に関する新事実が、多く明かされた年でしたね。イム様の新情報もありましたし、五老星もこれまで以上に注目されていました。そろそろ彼らの正体が、すべて明らかになってもおかしくないと思います。イム様も800年前から生きているとか、空白の100年に関係する人物であるとか、断片的なことはわかっています。しかしまだまだ謎が多く、このままいけば2024年には多くの謎の答えが明かされるでしょう。どんな顔をしているのか、外見は大人なのか子どもなのか。その辺りがオープンになると、世界政府との戦いもさらにグッと面白くなりますよね」 2023年は多くの激闘が描かれるなか、対世界政府という構図が強くなった年でもあった。2024年の『ONE PIECE』は、世界政府との戦いがさらに激化しそうだ。
青木圭介