松田聖子さん「中央大学法学部通信教育課程」卒業で話題 同校OB弁護士「相当努力された」絶賛のワケ
通信教育は「孤独な戦い」
働きながらでも法律を学ぶことのできる通信教育課程は、中央大学のほか、慶応大学、法政大学、日本大学などでも開設されている。 渡邊弁護士は、一度社会で働いてからの学び直し(リカレント教育)は、学生時代の学習よりも効率的だったという。 「社会に出て問題意識を持ち、目的を持って勉強するようになると、それだけやはり身に付くんです」 その上で、通信教育を受けるには「やろうとしている勉強に興味があること」が何より大切だという。 「中大通教であれば、やはり『法律』が好きな人、興味がある人が向いていると思います。通信教育は孤独な戦いです。一人でレポートを1枚1枚コツコツ作成していく。勉強していることが好きじゃないとなかなか続かない…。でも裏を返せば、それが好き、興味があるという人にとっては面白いし、すごく勉強になると思います」
聖子さんが法律を学んだワケ
聖子さんはなぜ「法律」に興味を持ち、中大通教で学んだのか。理由について所属事務所に問い合わせたが、「申し訳ありませんが、現時点では先日の発表以外でお伝えさせていただけることはございません」とその真意を知ることはできなかった。 ただ、芸能人が法律を学ぶメリットについて、渡邊弁護士は次のように話す。 「きっと芸能界でもいろんな契約があると思います。そういう場面で『あれ?この契約なんかおかしいんじゃないか?』と感じる時もあると思うんですよね。法律の考え方を知っていれば、違和感に気がつきやすくなりますし、対処もできます。 そもそも法律は社会のルールですから、その知識は、芸能界に限らず、どんな世界で生きていくにも役に立つのではないかと思います」 デビュー40年を迎えてから、法律を学んだ聖子さん。「何かを始めるのに遅すぎることはない」と行動で示してファンの背中を押す彼女の姿勢は、まさにアイドルのかがみといえるだろう。 ちなみに聖子さんは4月1日に、デビュー45周年に向けたコンサートツアーの開催を発表した。歌手としてもさらなる挑戦を続ける聖子さんから今後も目が離せない。
弁護士JP編集部