ドラマ「SHOGUN 将軍」に登場する鞠子のモデルとなった実在の人物って?
世界で話題沸騰となり、4月23日(火)に熱狂に包まれながらシーズン1が完結した俳優の真田広之が製作・主演を務めた戦国スペクタクルドラマ「SHOGUN 将軍」(ディズニープラスにて配信中)。ジェームズ・クラベルの1975年のベストセラー歴史小説『将軍』を原作に、関ヶ原の戦いの前夜を描いた時代劇の中で、アンナ・サワイが演じたヒロイン、戸田鞠子は戦国時代を生きた実在の女性、細川ガラシャをモデルにしている。明智光秀の三女として生まれ、戦国武将、細川忠興の正室に迎えられるも「本能寺の変」により人生が一変、キリシタンとして最期は凄絶な死を遂げたガラシャ。彼女の一生とは一体どのようなものだったのか。ドラマ内での鞠子の役どころと比較しながらチェック! US版『ELLE』より。
ドラマ「SHOGUN 将軍」のヒロイン、戸田鞠子
ジェームズ・クラベルの1975年のベストセラー歴史小説『将軍』を原作にしたドラマ「SHOGUN 将軍」において、女性の登場人物は多くない。 16世紀、封建時代の日本を舞台にした物語の中では、当時と同じように男性の武将や武士が主人公で、女性は妻、母、使用人、家政婦ばかりだ。そんな中、戸田鞠子はシリーズの数少ない例外の1人と言える。 写真/物語のカギを握るヒロイン、戸田鞠子(アンナ・サワイ)。
アンナ・サワイ演じる戸田鞠子は、関東地方を治める大名・吉井虎永(徳川家康がモデル)に命じられ、政治的駆け引きの道具となったイギリス人航海士、ジョン・ブラックソーン(按針)との会話を通訳することになる。虎永からの信頼を得た彼女は、次第に主君の個人的な会話や戦略会議にも同席を許されるようになっていく。 写真/メインキャラクターとなる吉井虎永を演じたのは俳優、真田広之。本作ではプロデューサーも務めた。
物静かで常に冷静な鞠子は自分のことをあまり話さないが、物語の中で、彼女は虎永の家臣の一人、文太郎こと戸田広勝と結婚した高貴な生まれの女性であり、彼らには息子がいること、そして、首にかけたロザリオから彼女が敬虔なカトリック教徒であることが分かる。 第5話では鞠子の家族にまつわる暗い過去が明らかにされるが、これは、かつて戦国時代を生きた一人の女性が実際に経験した出来事を反映している。