転職したら給料が大幅に下がりました。転職で給料が下がる人はどれくらいいるのでしょうか?
転職する目的は人によってさまざまです。 そのなかでも給料面に関して、転職後にどの程度影響があるのか気になる方も多いでしょう。また、転職する際は給料面以外にも、人間関係や仕事内容などのさまざまな側面から検討する必要があります。 また、念入りに転職活動を実施したとしても、必ず新しい会社で高い給料を得られるとも限りません。 今回は、転職時の給料面や転職理由の傾向について解説します。 ▼勤続20年でも年収は「280万円」貯蓄も「30万円」しかないのは少なすぎ!? 転職したほうが良いの?
転職した方の給料の変動はどれくらい?
厚生労働省が発表した令和2年転職者実態調査の概況によると、転職後に給料が上がったと回答した方は39.0%、減少したと回答した方は40.1%、変化なしと回答された方は20.2%という結果となりました。 男女別では、女性の方が男性よりも転職後に給料が上がったと回答された方の割合が4.5%上回っています。 年齢別でみると、15歳~19歳と50歳以上での転職では、転職後に給料が上がった方の割合よりも下がった方の割合が多くなっています。
現在の職場に対する満足度
次は、職場に対する満足度を見てみましょう。同調査によると、現在の職場に対する満足度(男女計)の詳細は表1の通りです。 表1
※厚生労働省「令和2年転職者実態調査の概況」を基に筆者作成 これらの項目のなかでは、賃金が不満足と感じている方の割合が多く、次いで労働時間・休日・休暇、人間関係の割合が多いことが分かります。また、表1で着目したいのが「どちらでもない」を選択した人の割合です。 どの項目でも、2割以上の人は、改善も改悪もみられなかったと感じています。このことからも、転職がかならずしも劇的な変化を与えてくれるものではないということが読み取れるでしょう。そのため、転職をする際はそういった現実を覚悟することが必要です。
転職する際は給料以外の面も検討する
実際に転職を検討された方が、転職してよかった理由として、収入の向上や労働条件、人間関係の改善などをあげることが多いようです。多くの方が、仕事内容よりも、収入や働く環境をより重視して職場を選んでいることが分かります。 また、転職する際に不安に感じる部分は、職場になじめるか、新しい仕事に順応できるか、長く働けるかなどの部分も考慮して転職している方が多いようです。 職場の雰囲気は、実際に入社してみないと分からないことも多いため、面接担当者や会社の雰囲気などが自分と合うかどうかをなるべく確認するようにしましょう。 さらに、もし異業種での転職となると、一から仕事を覚えなければいけません。新しい組織での仕事の進め方や担当する業務内容なども不透明な部分であるため、面接時などに逆質問で、自分の不安点を事前に聞いておくとよいでしょう。
転職して給料が下がる方の割合は4割程度
令和2年転職者実態調査の概況によると、転職して給料が下がった方の割合は、4割程度いるようです。 また、多くの方が、仕事内容よりも、収入や働く環境をより重視して職場を選んでいることが分かります。転職する際の給料面ももちろん重要ですが、働く環境や仕事内容なども含めて、検討してみましょう。 出典 厚生労働省 令和2年転職者実態調査の概況 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部