山門に浮かび上がる光の「マッチ売りの少女」 善光寺彩る灯明まつり
THE PAGE
冬の善光寺を彩る「第14回長野灯明まつり」が11日から19日までの日程で善光寺と周辺で行われました。例年70万人近い人出になり、今回も善光寺本堂の五色のライトアップや表参道に小学生らが出品した灯ろうの作品を楽しむ人たちの散策の列が続きました。
イベントの企画と照明デザインは「石井幹子+(株)石井幹子デザイン事務所」が担当。今年が日本とデンマークの外交関係樹立150周年になるのを記念して、今回は童話作家アンデルセンの作品がテーマ。「マッチ売りの少女」や「みにくいアヒルの子」「人魚姫」などをモチーフにした光の演出が山門に映し出されました。
善光寺本堂は赤や青の光の中に浮かび上がり、境内に詰めかけた人たちがいっせいにカメラを構えていました。本堂正面は毎正時と毎30分に3分間、5色に変化するライトアップを行います。 11日のオープニングセレモニーにはフレディ・スヴェイネ駐日デンマーク夫妻も出席。石井さんは「大使に大変喜んでいただき、とてもうれしい」と話していました。期間中は宿坊で茶会が開かれるほか、仲見世では灯明まつり限定のクレープ、懐石料理、特製ラーメンなどが販売され、にぎわいました。 長野灯明まつりは長野冬季五輪開催5周年を記念して2004年から始まり、世界に向けてオリンピックの平和の精神を発信しています。
----------------------------------- ■高越良一(たかごし・りょういち) 信濃毎日新聞記者、長野市民新聞編集者からライター。この間2年地元TVでニュース解説