<オモウマい店>ラーメンひと筋74年の88歳店主、55歳年の差妻と「生きてて良かった」味守る 跡継ぎは一人息子
想像を超える“びっくりなお店”を紹介するバラエティー番組「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」(中京テレビ・日本テレビ系、火曜午後7時)。8月6日の放送は、この道ひと筋74年の店主(88歳)が、年の差55歳の妻と切り盛りする茨城県古河市のラーメン店を紹介する。 【写真特集】「これが本物」の味 一人息子も「跡継ぎになる」
メンマ、ネギ、チャーシュー、ナルト、ノリがトッピングされた 「手打中華そば」(800円)は「すべて自家製。おいしい、まずいとかじゃない。これが本物だよ」とお客さんが思わず熱くなる逸品。ほかにも、チャーシュー5枚が乗った「手打チャーシューメン(大盛)」(1200円)や、お店の屋号が付いたワカメ、ゆでたまご入り「手打藤屋中華そば」(1000円)などが人気メニューだ。
「いつまでも口の中でかんでいたい味」と評判の平打ちちぢれ麺は、2度寝かせてコシと滑らかさを出した生地を、重さ5キロの大きな打ち竹、麺棒を使って丁寧に伸ばしたもの。生地が薄い部分は太く、厚い部分は細く切るなど、あえて不ぞろいにするのがコツ。
スープは、栃木県産の豚ガラ・鶏ガラに、ニンニク、ショウガ、昆布、ネギをブレンド。さらに、ニンジンやリンゴ、タマネギ、ミカンの皮を入れて甘みを出しながら、4時間煮込んでようやく完成する。その味は、小さな子どもが笑顔で「もっと」と、何度もおねだりするほど。
栃木県産の豚ロースを使ったチャーシューは、2種類ブレンドしたしょうゆや、ニンニク、ショウガ、ネギを煮立ててから2時間、味を染み込ませる。「チャーシューメン」を頼んだ常連客は「あぁ生きてて良かった」と語る。
元気に厨房に立つ店主を公私で支えているのは、12年前に結婚したフィリピン出身の妻。年の差55歳の妻は、結婚を機に店の手伝いをはじめ、今では麺打ちを任されるまでになった。最初、ラーメン作りに興味はなかったものの「(店主が)教えてくれて好きになった。厳しい中でね。どんな仕事でも愛を込めちゃうと好きになるんだよな」と振り返る。店主との間にできた一人息子も、両親の働く姿を見て「跡継ぎになる」と宣言している。
番組MCは、タレントのヒロミさん、進行はお笑いコンビ「バイきんぐ」の小峠英二さん、ゲストに、タレントのヒコロヒーさん、モデル・女優の出口夏希さんが出演する。