「オオカミちゃん」シリーズでは一途に恋する年下男子で注目! 黒田昊夢が当時向き合っていたこととは
●人生経験を積み、進化した黒田昊夢が見られる最新作
――実際は3歳年上である誠役の兵頭功海さんとの共演はいかがでしたか? 台本読みで初めて会ったときに、僕が人見知りを発してしまって、目を合わすことも、喋ることもできなかったんですが、終わった後に兵頭くんから「これから宜しくね」と声をかけてくれたんです。そのときに、「この人が誠を演じるなら、すべてを受け入れられる」と思いました。 そういう意味では、現場では兵頭くんに助けられましたし、引っぱってもらうことも多かったです。よりカケルの気持ちを理解し、「どれだけカケルとして、誠たちに接することができるのか?」ということを考え抜いたうえで、撮影に臨んだので、現場で大変だったことはありません。気候的に寒かった以外は(笑)。 ――「ミスターコン」の時代から知るファンの方は、本作でどのような新しい黒田さんを見られると思いますか? 正直言うと、「ミスターコン」「オオカミちゃん」の頃の僕は、めちゃくちゃやんちゃで、生意気だったと思うんですよ。でも、いろんな人と接して、人前に出ることのプロ意識を学び、経験を積んだことで、人として成長できたと思います。昔から自分を応援してくれている人には、その頃の黒田昊夢とは別人に見えるような気もします。 ――本作に出演されたことによって、黒田さんが学ばれたことを教えてください、 作品の中で、同級生だった誠やスイちゃんとの絆や信頼関係がどんどん強まっていくのですが、自分の役を理解すること以外に、共演者について、共演者が演じる役について理解することの大切さも学びました。そうすれば、もう一段階、上に行けると思うんです。
●桑田佳祐さんのようなカッコいいおじさんへの憧れ
――将来の展望や目標。または憧れの人などについて教えてください。 俳優としては、いろんな作品に出演でき、長いあいだ活躍できるようになりたいです。同世代の俳優の方々に刺激を受けながら、自分も自分のペースで、目の前にあることを一つ一つ乗り越えてやっていかなきゃと思っています。 プライベートにおいても、身の周りの人を幸せにできる男になりたいです。自分を表現するアーティストという意味では、俳優もミュージシャンも変わらないですし、作品を残していく意味では楽曲も映画も変わらないので、総じて言えば、桑田佳祐さんのようなカッコいいおじさんになりたいです。 黒田昊夢(くろだ・ひろむ) 2001年9月10日生まれ。山形県出身。「高一ミスターコン2017」グランプリ、「男子高生ミスターコン2017」準グランプリを経て、モデルとしてデビュー。その後、19年、「オオカミちゃんには騙されない」(AbemaTV)出演が話題を呼び、俳優としても活動。そのほかの出演作に、舞台「絶響 MUSICA THE STAGE」(20年)、映画『カカリ-憑-』(22年)など。
くれい 響