小林夢果が首位発進 ツアー25試合目での初Vへ「チャンスがあると思います」/国内女子ゴルフ
ニチレイレデイス第1日(14日、千葉・袖ヶ浦CC新袖C=6584ヤード、パー72)ツアー初優勝を目指すプロ3年目の小林夢果(20)=ヨコハマタイヤジャパン=が66で回り、桑木志帆(21)=大和ハウス工業=と並んで首位に立った。逆転でのパリ五輪代表に可能性を残す竹田麗央(21)=ヤマエグループHD=と前週優勝の大里桃子(25)=伊藤園=が1打差の3位。パリ五輪代表を狙う山下美夢有(22)=加賀電子=は70で14位につけた。 506ヤードの18番(パー5)で小林夢果がグリーンを狙った2打目に握ったのは6番アイアンだった。ピンまで180ヤード、やや向かい風。単純計算で326ヤードを飛ばしたドライバーショットも驚きだが、ピン左奥4メートルに2オンしたクラブも規格外。ホールアウト後のコメントも秀逸だった。 「18番の2打目は7番と6番で迷いました。風がアゲンストだったので、7番だと乗っても手前かなと思って…」 イーグルは逃したが、17番のボギーを帳消しにするバーディー締め。気温30度近い暑さにも、飛距離計測ホールの7番では307ヤードを出してバーディーを奪うなど4つのパー5を完全攻略。「暖かい方がしっかり振れる。暑いのは好き。チャンスがあると思います」とツアー25試合目での初Vに意欲をのぞかせた。 新しいピアスをつけ、金色のネームを入れたキャディーバッグも新調した。「朝からテンションは上がっていた。ゴールドは好きです。一番だから」。天性の飛ばし屋が、今季3度目の首位発進から〝金メダル〟を目指す。(臼杵孝志)