堀越が明桜を1-0で撃破!秀逸な試合運びで完封勝利
第102回全国高校サッカー選手権の3回戦が1月2日に行われ、明桜と堀越が対戦。堀越が1-0で勝利し、準々決勝に進出した。 【フォトギャラリー】明桜 vs 堀越 パスサッカーを志向するチーム同士の一戦、序盤は一進一退の攻防が続いた。互いに、ボールを奪って攻めに転じれば最終ラインから攻撃を組み立て、相手の守備を崩しにかかる。 だが守勢時のプレス強度でやや上回った明桜が、徐々にゲームの主導権を握り始める。ハイプレッシャーをかけて敵のミスを誘い、21分には敵陣でボールを奪った流れからFW4廣森輝星(2年)が強烈ミドル。相手GKの好セーブに阻まれるも、ゲームの流れを引き寄せた好プレーだった。 リズムを掴み切れない堀越は、相手のハイプレスに苦しめられながらも、臆せず最終ラインからのビルドアップを続ける。少しずつボールを保持できる時間が長くなり、敵陣に侵入できるようになると、27分にはショートカウンターから、FW10中村健太(3年)のクロスをヘッドで合わせたMF14仲谷俊(2年)が先制点を奪った。 先手を取った堀越は勢いが増し、巧みなパス回しで相手のプレスをいなす。30分にはGK吉富柊人(3年)のフィードからFW11伊藤蒼太(3年)がチャンスを掴む。得点とはならずも、チームとして敵の背後がよく見えている崩し方でもあった。 後半に入ると明桜が反撃。42分にMF7中山煌斗(3年)の右CKからFW廣森が惜しいヘッドを放つ。この好機からゲームの流れを再び引き寄せた。 しかし、堀越が秀逸だったのは試合運びだ。劣勢に立たされても最終ラインが大崩れせず、攻めに転じれば丁寧にパスをつないでゲームの主導権を再び握り返す。そして50分には左サイドを崩し、MF仲谷のクロスからFW中村が決定機を得た。 一方の明桜も機を見て反転攻勢に出る。56分、ハーフウェーライン付近でボールを奪い、ショートカウンターを発動。スピーディに敵陣深いエリアまで侵入し、右サイドのDF目黒琥珀(3年)からのグラウンダークロスを合わせたFW10臼田成那(3年)がゴールに迫った。 終盤は1点ビハインドの明桜がロングスローを駆使して攻勢を強めるも、対する堀越は堅守で落ち着いて対応。しかも72分には素早い攻撃からMF仲谷がドリブルで持ち上がり、相手を引きつけてから途中出場のFW18小泉翔汰(2年)へラストパス。小泉は決めきれなかったものの、見事な速攻ではあった。 追加点を奪えなかったが、秀逸なゲーム運びで完封勝利を収めた堀越。1-0で明桜を下し、準々決勝へ進出した。