6月29日をもって解散する6人組グループのBiSH。2020年、グループ史上最長最大規模の全国ツアーを終えたメンバーたちのインタビュー映像を初公開します。 【画像】解散まであと半年 本音を語るBiSH 4人目はライブで披露するコントを手がけているハシヤスメ・アツコさん。コントにかける思い、さらにメンバーとの関係性について、当時の考えを振り返ります。

■「仮に何年後、何十年後にバラバラになっても…」

初公開のインタビュー映像（2020年撮影）

――BiSHの魅力は？ BiSHは6人それぞれが個性的でそれぞれの強みがはっきりくっきりしている、バランスはいいなと思いますね。家族でもない血のつながっていないバラバラな人たちなのに、一緒にいて居心地がいい、みんなと相性いいんだなって思います。仮に何年後、何十年後にバラバラになっても、また集結しそうな気がしますね。しなくても私が連絡します。絶対に集めます。 ――ハシヤスメさんがBiSHで貢献できている部分は？ 一般的に言われたり、メンバーに言われたりしているのは、コントですかね。手がける上で気を付けているのは、なるべく自分を含めてメンバーを傷つけない。歌詞を読んでいただいたらわかるんですけど、傷つきやすいナイーブな子も中にはいると思うので、傷つけないように笑いにもっていきたいなっていうのは常日頃作る上で考えてはいます。 ――ハシヤスメさん自身がコントでよくいじられていますが傷つかない？ 多少はありますけど、慣れましたね。BiSHに入りたい理由が“人と違うことをしたい”だったので、コントをやっている時に、すごく今、人と違うことをやっているなって思うので楽しいです。私の名前がたまたまハシヤスメなので、メインじゃなくても好きな人はもちろんいっぱいいると思うので、そういう存在になれたらいいなと思います。 ――BiSHを通して表現したいことは？ 自分を表現したい。BiSHをやってきて共感してもらえる部分がすごくあると感じて。自分が今まで一般人として生きてきて、どうしても自分は普通と思っていても、その人にとっては、「この子ちょっと変わっている」というので、学生時代とかいじめられたりもしていたので。BiSHに入って、自分が好きなようにやっていても共感してくれる、こういう子もいるんだっていうのを、ちゃんと形にできているというのが、BiSHに入ってよかったなって思います。

インタビューに応じるハシヤスメさん（2020年撮影）

【BiSH　プロフィル】 2015年に結成し、翌年メジャーデビュー。“楽器を持たないパンクバンド”という唯一無二の表現スタイルで、さまざまな音楽ファンを魅了。横浜アリーナや幕張メッセなどでワンマンライブを開催しロックフェスにも多数出演。2021年には『NHK紅白歌合戦』への出場を果たしましたが翌年、グループを解散することを発表。6月29日の東京ドームでのライブを最後にグループとしての活動に終止符を打ちます。