椎名桔平“若”&阿部寛“カゲ”のコンビがアツい…男たちが醸し出す大人のムードにキュン<アンティーク~西洋骨董洋菓子店~>
アイドル顔から爽やか系、濃いめのお顔など、様々なタイプのいい男が集まるドラマには幅広い視聴者を夢中にさせる強さがある。2001年に放送された「アンティーク~西洋骨董洋菓子店~」(2001年、フジテレビ系)は、現在FOD・TVerで開催中の「#ドラ活 浸れ、超自分的ドラマ生活。」キャンペーンのため、2025年1月8日(水)まで第1話が無料公開されている。順次、全話を無料配信中とあって、当時を懐かしむファンが作品を楽しんでいる最中だ。今回は謎に包まれていたケーキ屋オーナー・橘(椎名桔平)の過去が明らかになる第5・6話を紹介しよう。(以下、ネタバレが含まれます) 【写真】2001年のドラマ「HERO」に出演していた頃の阿部寛 ■オーナー・橘が幼少期に誘拐されていたことが判明する 「アンティーク―」は、よしながふみ原作の実写化で、ケーキにまったく興味の無い超辛党のオーナー・橘(椎名桔平)と、不思議な雰囲気を持つなぞの天才パティシエ・小野(藤木直人)、そして元ボクサーで大のケーキ好きの店員・エイジ(滝沢秀明)の3人が営業する小さな洋菓子店「アンティーク」が舞台。彼ら3人(とお客たち)のハートフルコメディで、おいしそうなケーキと共に、毎回巻き起こるおかしなトラブルや心温まるストーリーを楽しむ作品である。 今回紹介する第5・6話は、現在無料配信中。「アンティーク」に新しい客、みどり(須藤理彩)が来店。結婚して実家を出たみどりは、妻を亡くして一人で家にいる父親が「アンティーク」のレシートを何枚も持っているのを見つけたのだと言う。そこに、宗像(辻萬長)が来た。その宗像に「お父さん…」とみどりがつぶやく。宗像は、みどりを見るなり店を出てしまう。みどりが言うには、元刑事の宗像は、ある未解決の誘拐事件をきっかけに、責任感から笑うことがなくなってしまったという。その誘拐こそが、橘が幼少期に巻き込まれた事件だった。 ■“若”から信頼される“カゲ”の寡黙さがアクセントに 第6話は「アンティーク」の厨房で、エイジが小野と焼き菓子作りに勤しむ。毎朝、みんなより早く店に来てエイジが練習を重ねていたことを知る小野は、その出来栄えをチェックしながらエイジをほめる。そこへ「社長さんでしょうか?」と源一(牟田悌三)が訪ねてくる。源一は、エイジが世話になっている礼を言いに来たのだ。 翌日、小野が「アンティーク」を突然休み、パティシエ不在の危機をエイジの焼き菓子で乗り切ろうと奮闘する。千影(阿部寛)はエイジの焼き菓子を絶賛し、お客を納得させる味であるとエイジに自信をつけさせる。 橘、小野、エイジの3人が中心となる物語だが、橘を子どものころから知る“カゲ”こと千影が3人に加わり、いい味を出している。橘と千影は“若”、“カゲ”と呼び合う仲で、富豪の家で育った橘を影から支える頼もしい存在がカゲなのだ。長身で濃い顔のカゲは、寡黙な男。エイジとのやりとりも小気味よく、慣れない接客業を頑張るカゲの様子は可愛くもある。エイジの作ったシュークリームを気に入ってポケットに2つもしまいこんでいた。カゲに注目して見ていると静かながらもコミカルな動きをしているのだ。 橘が傷ついた幼少期が描かれる第5話では、カゲと長い年月を共にしてきたことも分かり、男同士の絆を感じて見る者をキュンとさせる。今作の配信が決定した際には「アンティーク」4人目のイケメン、カゲと若のコンビを懐かしむ声も上がっていた。この先、カゲのプライベートにまつわる話もあるようだ。引き続き、配信を待っていよう。