エアバス、米国製A320が400機に スピリット航空へ納入
エアバスは、米アラバマ州モビールの最終組立工場から400機目のA320ファミリーが、米LCCのスピリット航空(NKS/NK)へ引き渡されたと現地時間4月5日(日本時間6日)に発表した。 アラバマ工場が製造した400機目のA320ファミリーの機体となったのは、スピリット航空のA320neo(登録記号N992NK)。モビールで引き渡された後、3日にデトロイトへフェリーされた。座席数は2クラス182席で、エンジンはプラット&ホイットニー(PW)製PW1100G-JMを選定している。 アラバマの最終組立工場は、2015年9月から稼働。仏トゥールーズに本社を置くエアバスにとって、初の米国工場となった。米国製初号機はジェットブルー(JBU/B6)のA321ceo(登録記号N965JT)で、2016年4月に引き渡した。最初の米国製A320は、スピリット航空へ2017年8月に引き渡している。 2018年6月からは、米国製A321neoの引き渡しを開始。最初の機体(登録記号N212HA)はハワイアン航空(HAL/HA)へ2018年6月に納入された。100機目の米国製A320ファミリーは、フロンティア航空(FFT/F9)のA320neo(N343FR)で、2018年12月に引き渡した。 エアバスの最終組立工場はアラバマのほか、トゥールーズと独ハンブルク、中国・天津の4カ所ある。アラバマ工場はA320ファミリーに加え、2020年5月からA220の製造も開始した。A220は、カナダのボンバルディアが開発した小型旅客機「Cシリーズ」の新名称で、Cシリーズの製造や販売を担う事業会社「CSALP」を、エアバスが2018年7月に買収したことで改称した。
Tadayuki YOSHIKAWA