台湾の頼冠傑、カヌースプリントのアジア選手権で2位 パリ五輪切符を獲得
(台北中央社)カヌースプリントのパリ五輪予選を兼ねたアジア選手権は21日、東京で男子カナディアンシングル1000メートルの決勝が行われ、台湾の頼冠傑が4分11秒577で2位となり、五輪出場枠を獲得した。2位以上が出場権獲得の条件だった。五輪のカヌースプリント競技に台湾の選手が出場するのは初めて。 頼は中学時代、体つきが優れていたため勧誘された陸上部に入部したものの、後にカヌースプリント選手へと転身。途中で諦めようと考えたこともあったが亡くなった母と交わした「国際大会で自分の力を証明する」との約束で、実績を出すことを決意。昨年は杭州アジア大会の同種目で金メダルを手にした。 頼を指導した游志偉コーチは頼が同種目で初五輪を決めたことに対し、「繰り上げでなく彼が実力で手に入れたもので、台湾のスポーツ史において大きな意義がある」と語った。 (陳容琛/編集:荘麗玲)