<おむすび>新スタートの朝ドラ なぜ舞台は“平成”なのか ヒロイン橋本環奈が初回から定番の“水落ち”した理由も 制作統括が語る
初週から祖父役の松平健さんも活躍する。「福岡の人のパワーを表現するにはどうすればいいかと思った時に第一候補として素直に思い当たったのが松平さんでした。最近では幅広い年齢層の方々にパワーを与えていらっしゃいますし、あのホークスの法被を着た松平さんを想像した時にスタッフみんなが笑顔になって、もうこれ以上の元気(を与えられること)はないなと思って、お願いした」と起用理由を説明する。
松平さんら米田家のキャストがカメラが回っていないところでそろって“健康体操”をするなど、すでに本物の家族のような絆が育っているという。
◇物語は2004年にスタート「特別な時代じゃない平成のど真ん中」
なぜ舞台を平成にしたのか。「朝ドラの可能性として、やはりトライした方がいいだろうという感覚は持ってました」とチャレンジだったことを明かす。
「平成は“失われた10年”から始まって、今の不安な状況につながっているみたいなことがいわれているんですけれど、私たちの見解としては、いや、そうは言っても、なんとか生きてきたし、なんなら楽しかったよね、頑張ってきたよねというふうにスタッフ間で盛り上がったんですね。で、楽観的すぎるかもしれませんけれども、だから大丈夫だよ、今も、頑張っていこう、楽しんでいこうよとストレートにメッセージがお届けできるんじゃないかと思って平成を舞台にしました」と説明する。
さらに「物語がスタートするのは2004年なんです。ある意味、本当は平成だと1990年代がボリュームゾーンで、そういう楽しいところを描けばいいんじゃないかっていうのはあるんですけれども、そうではなく、あえて平成のど真ん中、2004年から始めた。無理に平成を良い時代に見せたいわけではない、でも本当に私たち楽しかったよね、頑張ってきたよねって。あの時代を生きた証しを見せたいという。すべては今につながるため、今を元気づけるために選んだという感じです」と熱く語る。