高裁裁判長らが福島第1原発視察 東電株主代表訴訟、非公開で
東京電力福島第1原発事故を巡る東電株主代表訴訟の控訴審進行協議で、東京高裁の木納敏和裁判長と伊藤正晴裁判官が25日、第1原発構内などを視察した。視察は非公開で行われた。訴訟は11月27日に口頭弁論が開かれ、結審する見込み。 一審を担当した東京地裁の裁判長らも2021年10月に同様に視察していた。 勝俣恒久元会長ら旧経営陣側は控訴審で「事故を避けるのは困難だった」などと主張。株主側は「津波対策は事故前から社内で検討されており、旧経営陣は数々の場面で事故の可能性を認識できた」と反論していた。 22年7月の一審判決は、旧経営陣4人に計13兆円超を支払うよう命じた。