成田空港が国内空港として初めて超急速充電スポットを開設。国内最速級の150kW対応
30分の時間制限なく150kW充電ができる
2023年12月15日(金)午前9時、成田国際空港は第一ターミナルP1駐車場にて国内の空港としては初となる超急速充電サービスの提供を開始する。最大150kWの高出力により、10分間で約130km分の航続距離分を充電できるという。 【写真】パワーXアプリ利用法や設置場所などを見る 成田空港は「サステナブルNRT2050」を掲げ、2050年度のCO2排出量実質ゼロを目指しており、2023年12月1日には、国内空港で初めて成田国際空港脱炭素化推進計画が国土交通大臣の認定を受け、成田空港全体の脱炭素化へ向けてより一層取り組みを強化していこうとしている。 そんな取り組みの一環として、成田空港第1ターミナルP1立体駐車場内に、国内空港としては初となる、パワーエックス社製の蓄電池式超急速EV充電器「Hypercharger」が導入されるというわけだ。 国内の高速道路等へ広く設置されている急速充電器は50kWであるが、今回サービスが開始される「Hypercharger」は、蓄電池を併設することで国内最速クラスの最大150kW超急速充電が可能となり、従来の約半分の時間で充電を完了できる。 これは、車種にもよるが10分間で約130km分充電できることになるので、家族や友人の送迎に来たEV車両が待ち合わせ時間までの間にサクッと充電し、バッテリー残量を回復させるといった運用が可能になる。 ちなみに、24時間利用可能で、かつ急速充電器でありがちな30分の ”時間制限” がなく、フル充電を行うこともできるため、ユーザー側の利用用途に合わせた柔軟なサービスとなっているのも大きな特徴だ。 今回は超急速充電器1基(充電口×2)の設置となり、一度に2台までしか利用できないのが残念ではあるが、全国の空港にも超急速充電器設置の風潮が広がっていく先駆けとしての意義は大きいのではないだろうか。 【サービス概要】 設置場所:第一ターミナル P1 立体駐車場内 導入製品:パワーエックス製 蓄電池式超急速EV充電器「Hypercharger Standard」 設置台数:1基(充電口×2) 同時充電可能台数:2台 営業時間:24時間 充電規格:CHAdeMO 150kW(2台同時充電時は120kW) 時間制限:なし 利用開始日:2023年12月15日(金)午前9時