「銅メダルを返上しろ」「あなたの行為は殺人未遂」パリ五輪柔道で永山竜樹に“疑惑の誤審”1本勝ちのガリゴスのインスタに2700件超えの批判コメの異常事態…米メディアは永山の抗議を非難
8000人で埋まった会場は大ブーイング。永山に対して指笛で畳から降りることを催促したのだ。日本は古根川実コーチが抗議したが、判定は覆らず、永山は深く礼をして畳から降りた。 永山は敗者復活戦から銅メダル。ガリゴスも準決勝で金メダルを獲得したエルドス・スメトフ(カザフスタン)に敗れたが3位決定戦に勝ちスペインの今大会メダル第1号となる銅メダルを獲得した。 ガリゴスのインスタに批判が殺到する一方で、米スポーツメディアの「エッセンシャリースポーツ」は「パリ五輪で敗れた後の日本人スターの“スポーツ選手らしくない”態度が柔道コミュニティーで叩かれる:『なんと恥知らずな』」との見出しを取った記事を掲載。握手を拒否して、抗議を行った永山を批判する声を取り上げた。 同サイトは「2023年柔道世界選手権の覇者(ガリゴス)は(試合後に)握手をしようと永山に歩み寄った。しかし、この日本選手は、静かに握手を拒否し、代わりにスペイン選手は一礼して元の位置に戻った。ガリゴスはメダルを取るチャンスを得ただけでなく、この日本人スターに向けた行為でファンの気持ちを勝ち取った。柔道コミュニティーは、彼の勝利を祝う一方で、彼らは、日本人スターのスポーツマンシップにショックを受け、それについて叫びをあげた。それが会場のブーイングにつながった」と報じた。 永山がなぜ抗議したかについても平等に伝えた。 「この28歳(の永山)はこの判定に不服だった。彼はガリゴスが審判が“待て”を宣告しても、すぐに離れなかったことが“フェアではない”と信じている。なぜ日本人スターは怒りを残したのか?、理想を言えば、もし待ての宣告が試合中に出されたら、柔道家はその締め技を解かねばならない。永山によれば今回はそうならなかった。スペインの柔道家との握手を拒否し、日本人スターは彼の胴着を直し手のジェスチャーでリプレイを求めた」 その上で同サイトはSNSに投稿された一つの意見を紹介している。 「永山は敬意がほとんどない。皮肉にもスペイン選手は、日本で生まれたこの武道でライバルよりも何千倍もの敬意を示した」 同サイトは「柔道で頭を下げる行為は敬意を示すものとなる。永山は、相手への握手を拒否して礼を欠いた。永山は2018年、2019年と世界選手権で2度、銅メダルを獲得して将来性をアピールしたが、彼の五輪タイトルを狙う道のりはひどい形で終わることになった」とガリゴスのインスタに寄せられた声とは真逆の論調で記事をまとめた。 両選手への賛否を含め、世界的な騒動に発展した今回の不可解な誤審問題の波紋はまだ収まりそうにない。
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