江戸時代から伝わる幻の技法!?佐賀の伝統工芸品が「国スポ・全障スポ」のメダルにも♪ ~ふるさとWish佐賀県~
佐賀県佐賀市に工場を構える「副島硝子工場」。ここでは佐賀市重要無形文化財でもある手作りガラス工芸の『肥前びーどろ』を製造しています。特徴は型を用いずにガラスの成形を行う「宙吹き(ちゅうぶき)」製法。特にガラス製の吹き竿を2本使用する「ジャッパン吹き」はその技術の習得の難しさから“幻の技法”とも呼ばれているそうで、現在では『肥前びーどろ』でしか見られなくなった技法です。 店内にはグラスをはじめ、酒器や花器、皿類などの『肥前びーどろ』がいっぱい!中でも人気なのが鮮やかな色が印象的な『虹色シリーズ』。5色のガラス粒をランダムに並べてガラスの塊に巻きつけて作っていくため、同じグラスでもひとつとして同じデザインのものは存在しません。表面はわざとでこぼこにして、色をキラキラと輝かせている工夫もされていました。
今回は特別に工房に入らせてもらい、作業工程を見せてもらえることに。「一人前になるには最低10年はかかります」と話すのは「副島硝子工場」代表の副島太郎さん。窯の温度は約1200度ということもあり、神田謙信リポーターは「工房内はとっても暑いんです!」とその暑さに驚いていました。この環境の中、職人の皆さんはいくつもの工程を経て、ひとつずつ手作業で『肥前びーどろ』を作っていました。
佐賀県では10月5日から「SAGA2024国スポ・全障スポ」が開催(会期前実施競技は9月5日から開催中)されますが、大会で授与されるメダルにはなんとこの『肥前びーどろ』が埋め込まれているんですよ♪「この丸(数字のゼロ)の部分に『肥前びーどろ』の大きさを合わせるのに、非常に苦労しました」と副島さん。『肥前びーどろ』のきらめきが詰まったメダルは、選手たちにとっても特別なものとなるでしょう。 普段使いはもちろん、贈り物にもぴったりな『肥前びーどろ』。直接「副島硝子工業」に足を運んでお気に入りの『肥前びーどろ』を見つけてみませんか。現在休止中の『肥前びーどろ』の製作体験も近く再開予定とのことですよ。詳細は「副島硝子工業」のホームページを確認してくださいね♪ 副島硝子工業 佐賀県佐賀市道祖元町106番地 0952-24-4211 営業日 月~土(祝日・第2.4土曜日を除く) 営業時間 9:00~18:00 ※この情報は、お昼の情報番組「Wish+(プラス)」(2024年9月3日放送、アイタカーリポーター:神田謙信)でお届けしました
九州朝日放送