パリ・ベルサイユ宮殿で火災 観光客数千人が一時避難
パリ近郊のベルサイユ宮殿で11日午後、火災があった。改築作業中の屋根から煙が出て、訪れていた観光客数千人が避難する騒ぎになった。けが人や収蔵品への被害はなかったという。 仏ルモンド紙などによると、火災は駆けつけた消防士がバケツで水をかけてすぐに消し止めた。宮殿内の見学も間もなく再開されたという。 ベルサイユ宮殿は、バロック様式を代表する建築物で、絶対王制を確立し「太陽王」と呼ばれたルイ14世が17世紀に建造した。1979年、庭園とともに国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産(文化遺産)に登録され、2023年には約810万人が観光に訪れた。今夏開かれるパリ・オリンピックとパラリンピックでは馬術競技の会場となる。【ブリュッセル岡大介】