計量をクリアしガッツポーズを決める那須川天心（撮影・開出牧）

　「ボクシング・ＰＲＩＭＥ　ＶＩＤＥＯ　ＢＯＸＩＮＧ　１０」（１３・１４日、有明アリーナ） 　２日目１４日に行われる試合の前日計量が都内で行われた。ＷＢＯアジア・パシフィック・バンタム級王座決定戦に出場する１位の那須川天心（帝拳）はリミットの５３・５キロでクリアし、手のひらを上に向けて両腕を広げる、プロレスラーのオカダ・カズチカのレインメーカーのようなポーズを決めた。対戦相手で２位のジェルウィン・アシロ（フィリピン）は５３・２キロでクリアした。 　ボクシング転向後５戦目で初のタイトルマッチに臨む天心は、２０１４年にキックボクシングでプロデビューしてから過去最少体重となり、「ちょっと感慨深いというか、プロデビューした頃より低い階級で定めてくっていうので今回はそれで決まって、１０年間よくやってきたなというのは自分でも思いますね」としみじみ。 　「やっと定まったんですけど、あとはこれでパフォーマンスさえしっかりできれば文句ないでしょっていうことじゃないですか」とバンタム級へのフィットに手応えをにじませ、レインメーカーのようなポーズについて「多少は不安もあるじゃないですか。その中で安堵（あんど）がこみ上げてきたっていうか、喜びです」と心情を吐露。 　恒例のリミットでのクリアは「やっぱピッタリってカッコいいじゃないですか。リミットだけジャストって言われる。一言多いんですよ。そのジャスト聴きたいだけです」と笑顔で説明した。 　七大世界戦の中で出す自身のカラーについて聞かれると「今回さらに進化してますから、突拍子もない動きだったりとか、ボクシングで普段はない動きだったりとか、宇宙系ボクシングですかね。ユニバーススタイルでやったりなんか」と、天心節を響かせていた。